2014年12月31日水曜日

今年もありがとうございました




いつの間にか大晦日。
1年ぶりの更新です。


私たちは何も変わらず静かに暮らしています。
ログインできる時間は以前より大分限られているし、RLを優先しなければいけないことも増えています。
いつも更新の度に多忙という言葉を使っているのは恥ずかしい限り・・・まるで自己管理できていないみたいだなと思いながら、主も私も自分の許容量を越えるRLに半ば振り回されながら、踏みとどまり戦うような日々を過ごしています。


出歩くことも滅多にないSL隠遁者のような生活ですが、二人でいるのが心地よく楽しいので、これが一番望む暮らし方。
Secondlife自体の変化は、古い住民に優しいものではない。
ここ数年のmeshの導入、そしてまだ新しいfitted meshの導入にて、例えば古いユーザが久しぶりにログインしようと以前使っていたビューアを起動してみたら・・・meshが見えないだけならまだしも、fitted meshは画面にとんでもないノイズが入り、とても見ていられるようなものではありません。姿を消したユーザは、もう戻って来ることはないでしょう。


私たちがSLの変化を楽しんでいないわけではなく、主の薦めで私もメッシュボディに変えてからしばらくはそのラインの美しさが楽しくて毎日半裸で過ごしていたりと、それなりに遊んでいます。
いつもこうして私は主の膝にもたれて、時に甘えるように、時に懺悔するように、日々のことを話しているのも変わらない。
けれど、周囲の変化を今までで一番大きく感じたのも、この一年でした。


久しぶりに、つらつらと思うことを書き連ねてみます。


多分、主も私も、結局どこかで自分の中のサディズムやマゾヒズム、矛盾を消化はしきれていないんです。


もちろん私にとって主はかけがえのないパートナーで理解者で、まるで戦友のような同志のような相手で、一番気が合う友人。どれだけその関係で満たされていても、それでも自分の根っこのところにある自分のサディズムやマゾヒズムに対する恐怖感や罪悪感、そこからの強烈な自己嫌悪はきれいに消えるものではない。


だから主はいまだにストイックに体をいじめるように負荷をかけて鍛えてる。アスリートのようにトレーニングを続け、せめてそうしていないといたたまれないんだと私に言う。
私は私で、自分の限界などまるで考えずに仕事に没入してる。走って走って、それで許される場所がほしいと飢えている。


こういう私たちのことを、主は「自分の中で矛盾を抱えながら、無い答えを探して、答えはなくて、作って壊して破綻してぐるっとまわって普通に見えるだけの俺たち」と笑って言ったことがある。


これは見事な主の答え。破綻しているからこそ自分に負荷をかけずにいられない。でもだからこそ背筋を伸ばしていられる、それを理解するパートナーということ。


「俺は自分に自信がないんだよ。だからせめて姿勢を正す、走り込んで自分を追い込む。でないとほんとに辛いんだよ」


そうですよね。うん、あなたは忍耐強いから温厚に見えるし、爽やかおにーさん系のルックスがそのまま上手に年を重ねているから、穏やかな良い人に見えるだろう。女を苦しめて泣かせることで欲情するサディストには見えないどころか、何の不安があるようにも見えないだろう。


でもその奥底にとても危ういものがあるのを私は知っている。だからこそ、あなたが無言で自分をいじめ抜き、鍛え上げていることを。


黙ってこらえることは大切なことだと思う。


ブログやSNSが当たり前の今は、気持ちを文字にして公開するハードルが低い。
でも、それは同時に、文字にしない方が良いものを文字にしてそこに固定させてしまう機会が多くなったということでもある。


言霊信仰の信者というわけではないつもりだけれど、でもひとは自分の書いた言葉に縛られるものだと思う。私がここに綴った言葉で主と私が規定されるように、誠実な言葉を綴るひとはやはり信頼に足るし成長し、薄っぺらい言葉を連ねるひとは奥行きを感じさせずにずっとそこに留まっている。そして毒ばかり吐散らすひとは、自分でその毒に中毒してる。毒の世界を作り上げてる。


毒など固定するものじゃない。自分からその毒に塗れるなら、毒を浄化するものも持たないと。自意識を過剰にして視界をそんなに狭くして周囲を全て見下げて、それはそんなに楽しいか?私の目には、そのひとが好んで悪意だけを固定し、善意を全てなかったことにしているかのようにしか見えない。それで孤独だと言われても、自己憐憫にしか見えない。


苦しんでいると吐き出して楽になるのならそれも良い。でも吐き出して楽になった分を自分でなかったことにしてしまっているなら、それを癖にしているんだよ、毒の中毒を治そうとしていないだけなんだよ。まずそれを自覚しないと・・・。


なんて。思ったことをただ並べていただけなのに、自分の身に返って来て、痛いわ。


うん。新しい1年も主に倣って、背筋を伸ばしていましょう。
少しでも毒が薄まるように。
元々が主も私もお腹の中真っ黒、暗いものや毒をたっぷり溜め込んでいるので、そのくらいで良いはず。


お世話になった皆さまに、心からのお礼を。
ありがとうございました。

皆さまにも良いお年をお迎えください。