2009年5月30日土曜日

人形の体

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(毎度お馴染み、写真と文章は関係ありません^^;)





主が、次は私の体をどう変えるつもりなのかを話してくれた。


私はそれに対して、とても不思議な気持ちになる。

私の体は私のもののはずなのに、主が色んなことをすることができて、そうしたら、私の体は変化してしまう。
主がもっと遊べるように、楽しめるように変化してしまう。


私のもののはずなのに、私のものじゃない。
私の体は人形の体だと思う。だけどそれは嫌じゃない。
空っぽだけど空虚ではない。むしろ清々しいような、不思議な気持ち。

そう言うと、主は笑った。






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「それは受け入れることしか許していないから^^」

「それが引き起こす体の変化も心の変化も」
「しおりが僕の奴隷でいるための要素だね」



・・・はい。

・・・そう、体が変わるということは、心も変わるということ・・・。


「そのときにどんな風になるか楽しみ^^」


・・・><
怖いんですよ?これでも><


「うん。だから急いでないでしょ^^」


はい;;


「いきなりでもいいんだけど」
「そんなにしなくても、提示して心の準備させるのも楽しいし」
「その方がすんなりといって、安心して行為をさせられる^^」






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私は主の首に手をまわし、ぎゅっと抱きついてみる。


「よしよし^^」


背中をとんとんと叩いてくれながら、主が答えてくれる。


「ついておいで^^」



 

2009年5月26日火曜日

主のRez Dayと、ちょっと毒吐き。

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昨日は主の二度目のRez Day。

普段何かを作ったりすることが殆どない私だけど、友人たちに助けてもらいながら、主には内緒で先週まであれこれ挑戦して。

一昨日までのかなりの多忙のために、主は自分のRez Dayをまるっきり忘れていたので、昨日はサプライズになったみたい。
全部うまくいって、とても喜んでくれた。頼りになる友人たちに感謝。本当にどうもありがとう^^




さてさて。

今日はちょっと。吐きますw


普段の主と私は、人が集まる場所には、特定の所しか行かない。
Gals Art EmpireとNNBショップ(GalsArtシムのこちらに移転。あ、過去記事のslurlを直しておかなければ)と、たまに流季奈さんのMystiqueくらい。
尊敬できる方の所は他にもあるし、行きたくもあるけれど、基本的に主も私も引きこもり生活が大変気に入っていまして^^;
おうちが一番みたいな生活なのだけど。


先週中頃までちょっと用があり、日本人の多いBDSMスポットに少しだけ行ったりしていたのですね。
(って、大人のソラマメカテゴリの読者は、何のことかすぐわかるだろうなあ)


なんというか・・・率直に言ってしまえば、嫌な思いを何度かした。


ぶつかって来て謝りもしない、こちらから試しに謝ってみても無反応、見かねた主が声をかけても無視するような女性とか。

私たちはラウンジのような所やオープンで行為をする場所に行ったわけではないのに、主が私からちょっと離れた瞬間を狙って、嫌がらせに感じさせる近さまで私に寄って来て、わざわざ行為の延長を黙って見せつける女性たちとか。


主は、自分がいないわずかな時間に私がそういうことをされたのをひどく怒って呆れて、もうその後、大変で。
でもそれで、あんまりにも面白いことを言ってたから、そのまま引用。(っていつもそうか^^;)


「女性が多いのはいい。奴隷志望の人がこんなに多いのもいい」
「だけど、今日のそういう人とかは、少しというか、決定的に何か違う」

「マゾなのはわかる、それはそれでいいんだけども」
「まずいい女になれよと!」
「声を大にして言いたい!w」

「立ち居振る舞いが雑なのは、奴隷云々の前にだめなんだよ」
「姿は見えないけど、アバターの操作の仕方とか話し方で、どうしてもばれちゃう」
「解る人にはすぐ解ることだけど、解らない人にはずーっと解らんね^^;」



・・・ははは^^; はい^^;
こればかりは説明してわかるような種類のものでもないし、 説明されなきゃわからないようではダメなんですよね^^;


「そうそう。それも含めて調教と言うなら、道のりははてしないw」
「ある年齢になって振る舞いがちゃんと出来ない奴には、股間も反応しないぞw」






面白いことを言うなあ、私の主はw
本当にこの人は素敵な人だと、大笑いしながら思った。





あんまりこういうマイナスのことを書くのも、良くないというか、好きじゃない。

でもだからと言って、何も毒も吐かずというのも、自分自身が辛い。
それはそれで無難で良いのかも知れないけど、思っていることを書かないでハッピーなことだけを書くだけなら、つまらない文章にもなっていくだろう。


書き続けることは難しいなあと思うのは、こんな時で。
私は普段、主や親しい友人としか会わない生活だから、この前、なかなかに凹んだ^^;

もしこのブログをやっていなかったら、知らない所に行ったときに知らない人に嫌がらせをされることは多分なかっただろうな。
近寄って来られた方なんて、主がいない隙を狙うなんて、汚いなあ。(ああ、ちなみに主はその場所の、オープン前からの幽霊部員(本人談w)だったので、主がいる時に同じことをされていたら、当たり前に素で相手を諌めていたでしょうねえ。そこは主の尊敬するカップルがオーナーだから、余計にちゃんと言ったと思います)


RLなら、大人しくいるよりも目だって嫌われるくらいじゃないとダメだという考え方もあるだろうけれど、ここはSLで私たちはただ静かに暮らしていきたいだけで。
ただそれを綴っていたいから、ひっそりとこのブログをやっているだけで。


主と主に従う私のスタンスが唯一の理想の形だとは全く思わない。
色んな人がいて、色んなBDSMがあって、色んな主従の形があって、私たちのように恋人という形をとらない人が多いのも知っている。その全てを私たちは肯定する。

咋夏、主の奴隷になりたかった女性に、主の悪口を彼女のブログに書かれたことがあった。
今でも私はその人を許していないけれど、その点では、私たちが何もしなくても、嫌われている可能性があることもわかっている。もうそれは仕方がない。

だからもし私たちが憎いなら、このブログを読まないでくれていいし、どこかで見かけても、近寄らないでいてほしい。放っておいてほしい。
私たちからそういう人にコンタクトをとることは、もうない。




今まで続けてきて、誰かが見てくれているという感覚は、数字や足跡の数としては本当に想像以上のものをいただいて、それで多少はあるのだけど・・・でも、友達が笑ってネタにしてくれるのと、ごく数人読者から友人になってくれた人がいるだけで、あとは主にも私にも実感としてはない。


ただ、数字からは、誰かが何かを感じて、何度も読んでくれているだろうと思える。

もちろん興味本位で新着記事だけ眺められるのでもいいし、楽しんでくれるといいなと思うけど^^; そんな面白いことを書いているわけでもないし。(あ、主の写真は、男性目線だから独特のエロティックで面白いと私は思う。って身贔屓?^^;)

それでも、拙い文章からでも、誰かに何かが伝わっているのかもと思えるのは、とても嬉しい。



この前のようなことがあると、ブログのせいでこんなことがあるのなら・・・と思わないでもないけれど。



何かを感じて、何度も見に来てくれる人もいるし、
凹んだ私を慰めてくれ、一緒に怒ってくれた友人もいれば、
いつも笑いながらあたたかく見守ってくれる友人もいるし、

誰よりも、主が一番、このブログを楽しみにしてくれているから。


今日だけは、最後に。
毒吐きとも愚痴ともつかない長い文章を読んでくださって、ありがとうございました。

嫌なことはあるけれど、変わらず、主への恋文のような気持ちで、まだ書き続けようと思います。



  

2009年5月23日土曜日

ナチュラルにサディスト

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(毎度お馴染み、写真は記事と関係ありません。主、椅子に埋もれてしまってる^^;)





ちょっと更新の間隔が空いてしまった^^;
主も私も忙しい時期だけど、二人とも元気です。

私は今日は久しぶりに昼間にインして、波の音を聴きながらずっとアバターを座らせておいて。
他の作業をするのにアプリがたくさん立ち上がっていて重いけれど、でものんびりできて嬉しい。





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主も私も、何によってサディズムやマゾヒズムにめざめたというのがない。


自分がサディストであり、マゾヒストだと、大人になった時点で当たり前にわかってた。
自分がそんな変態だってわかってたし、それを自分に受け入れるまでや、その時々想う相手にそれを受け入れてもらうことに、色んな葛藤があったと想う。




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ただ当たり前に、根っからのサディストで、根っからのマゾヒストで。
そういう愛し方愛され方が自然で、当たり前で。

私たちは、ナチュラルにサディストで、ナチュラルにマゾヒスト。
もうこれはどうしようもないと笑って話せる相手がいることに、心から感謝する。





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自然にそうだからこそ、インしてる時間の全てそんなことを考えてる訳でもないし、
主は特に、自分が絶対だと私に要求しながら、それに自分で照れもあるし、恥じてもいるし。

何も型通りではなく、主は主のままにいようとしてくれる。

自分が絶対だと要求する主観、それを笑う客観。
二つの視点を同時に持ちながらいられるのは、主が本当にナチュラルにサディストだからなんだろう。






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SLのBDSMというのは不思議なもので、痛みも想像しない限りはないし、行為の汚い部分も感じにくい。
私は時々それに反感を覚えたりする。

脳が感じることだからそれでいいのだけど、でも、嫌悪感すら持つような生々しい汚さも、SMの一部でもあるもの。

汚いところを晒すのはいや、でも晒さないきれいごともいや。
ぐずぐず言う私に、主は笑ってくれた。


「僕だってね」
「なんというかいつも自問をしてるというか」
「前も言ったっけ、僕は相手の女性を拝むような気持ちがあるって^^;」

「ありがとうって思うんだよ」

「妙だけど、こんな風にしか愛せないけど、ありがとうみたいなね^^;」

「だから汚い所もすごく見たい。本当にその姿が見たいという気持ちが凄く強いから、どちらかと言うとうっとりしてるんだよ」



・・・><
でも無様な姿です・・・><


「僕からしたら、無様な姿を晒してくれるんだっていうこっちからの想いもあるな^^;良く考えると」


なるほど・・・。


「凄くその辺の分析は難しいな^^;」
「そう言う葛藤とか不安やそのぐらぐらしたところが快感だったりするから、厄介なんだよ」



だからこそ自問自答されるの?
でも自問自答しないでいられるサディストなんて、その方が問題ありますよね^^;


「うん、怖いよね、そんなやつw」


はい、セルフ狂信者だと思う、そんな人。
私はついていけないです、そんな人には。


「ただほんとにいろんな形があって」
「でも自分はそんなに器用に立ち回れなくて」
「自分の思ってることを、相手を思いやりながら自問しながらやってる。それだけ^^」





ナチュラルにサディストである主の、普通の言葉でした(*゚・・゚*)ポッ
私の主は謙虚でイイ男だなーと。ハイ。ゴメンナサイ。オチが公開惚気で申し訳ないです(//∀//)


 

2009年5月17日日曜日

静かな夜

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静かな、静かな夜。





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この縄を手に入れた後、調整を終えてから、主に報告して見せて。






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その後は、全て主が決めてくれる。
服も髪も、どこでどんな写真を撮るのかも。


だからこれが主の美意識。

私は主の作るこの耽美的な空間で、ただ黙って座っている。






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主の言葉に従って、命令された方向を向いて。

主の顔を見たいと言ったら、逆に目隠しをされてしまった。






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首から腕に斜めに降りる縄に絡み、胴へとY字に降りる縄は本当は胸縄の下をくぐる。

だけど主がこちらの方が好きだと言うので、私はあえて上に持ってきてみる。







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主が撮ってくれる写真は、主がどんな世界を望むのかを同時に私に伝えてくれる。

美しくあってほしい。
自分の奴隷であると同時に、一人の良い女でいてほしい。

そんな、男が女に望む当たり前のことを、主はごく自然に私に示してくれる。







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目隠しをされ、口枷をされ。

それでも伝わってくる主の気配は、あくまで穏やかだ。






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私はこの主の世界を壊さぬように、静かに静かに呼吸しつづける。








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highbackbound1.7 Brown
Gals Artへはこちらからどうぞ。



 

2009年5月13日水曜日

ガーゴイルのテーブル

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模様の入ったガラスの天板が美しいこのテーブルは、やっぱりRELICのもの。
主自身が「もうこれで終わりにしなきゃ^^;きりがないね」と言いながら、気に入って手に入れた。

足は2頭のガーゴイル。

並べるかな?と這ってうろうろしていたら、主がガーゴイルの間に私が入れるようにしてくれた。
ガラスだから見えて楽しいと喜んでくれた。

嬉しくなってぱたぱたとガーゴイルの周りを這いまわっていたら、主に笑われて正座させられた。






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「プチ書斎みたいだ^^」とご機嫌な主。

私はじっと主を見上げてみる。
ソファもラグも同じくRELICで主自身が選んで買ったもの。

私がずっと憧れていたものたちを主が気に入ってくれて、今、こうしてそれに囲まれて二人で過ごせるしあわせを噛みしめてみる。






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でも主にかかれば、それだけですむはずがない。



テーブルの上に乗れと命じられて。

横になれと命じられて。



私が動けなくなるように、足の間にキャンドルを立てられた。






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そう、拘束するためには、何も鎖や縄がどうしても必要なわけじゃない。

動いたらキャンドルが倒れるのに、動ける人はいない。



私は自分の意思で動けなくなる。

声をあげれば、その体の震えでキャンドルを倒しそうだから、ただ口を開き、浅い呼吸を繰り返すだけ。




主の手が私の体にゆっくりと触れ、服をはぎとっていく。

足の間の布一枚を残し、それがどれだけ男の目には淫らな格好か、じっくりと私に教え込む。



神経が研ぎ澄まされていく。

主に見つめられたまま、私も視線をそらすことができない。





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主は自分でコレクターと言って笑うくらいには、色々なお道具を持っているけれど、でもこの人は本当はそんなものがなくても平気なんだと、私はいつも思う。


主ならこうしてキャンドル一本で私の自由を奪うこともできるし、言葉だけで私を狂わせることもできる。

私の体には色々なものが埋め込まれているし、主はそれを使って十分に楽しんでいるけれど、でも本当はそれもなくても平気なんだろう。
道具がないとサディズムを満たせないほど、主の欲望は簡単じゃない。




この贅沢で美しいテーブルを、主に蔑まれながら私はたっぷりと汚してしまう。

はずかしさでぐちゃぐちゃになった私を「いい玩具だ」と主は笑った。




  

2009年5月11日月曜日

センチメンタル

●遅くなって申し訳ありませんでした。『お買い物と新しいギャグ』で書いたギャグのお店はこちらです。

BDSM Animation Toys =PrincessCage=
http://slurl.com/secondlife/Pinemont/80/202/41

記事中にも書きましたが、どこのBDSMのスポットでも見ることができるBondage Playerなどもこちらのお店の商品です。
質感、乗せられたときの顔の表情、体の表情、どれをとってもすごい、キます^^;
他の商品も本当にセンスが良く、ぞくぞくしてしまうものばかり。お薦めです。






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主がぽんとソファに座って、私に「おいで^^」と言ってくれる。


ばかみたいだけど、私はそれだけで、きゅんっとしてしまうんだ><




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もう、ほんとに、我ながら、ばかみたいだけど。
でも、それに「はい^^」と返事をして、ぽんと自分も座って。
はー、きゅんっ>< って思う。




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ばかなことを言うかも知れないけど、それでも大真面目に言ってみる。

私は自分の主がこの世界で一番素敵な主で、一番素敵な男性だと思ってる。
��主の苦笑が目に浮かぶ^^;「しおりにとっては、でしょ^^;」って言われそう)


でも、みんなそうなんじゃないのかなあ。

自分の主が自分にとって一番素敵。
誰よりもそばにいてほしい、誰よりもそばにいたい。

もしもそこに闇があるのなら、自分がそれに一番寄り添いたいと思い、自分が一番の主の理解者でありたいって思っているんじゃないかなあ。





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主に「私はこの世界で一番しあわせだと思う」と言ったら、主は笑った。

でもね、本当です。
こんなに大切にされている恋人も、こんなに大切にされている奴隷も、いないと思うもの。

主はさらに笑って「わかった」「しあわせにできている自信を持つよ^^」と答えてくれたけれど。

本当ですよ? 私は大真面目。





私はサディズムやマゾヒズムは本来孤独なものだと思っている。
自分の中でその歪んだものと格闘し、自分が何が欲しいのかという答えを出すのは、精神的に自立するために不可欠な過程。
(あー、だめですよ、自分はマゾだから自立していなくていい依存したいという人。心を壊されて病院行きになりたいなら止めませんが)


だから、私の主のように独立独歩、他のサディストさんと特に強いつながりを持たず、友人を作っても仲間を持たないというのは、私にとって理想的な主の姿。


その主と同じように私も、奴隷をやっているという人に対してそれだけでは共感も覚えないし親近感も持たない。
簡単に共感を持てる程、マゾヒズムは単純なものではない。



ただ、誰かを想う人の気持ちは、痛い程わかる。

自分の主が世界一と言いきる奴隷さん、自分の想う人が世界一素敵という人の気持ちだけは、BDSMであろうとなかろうと、何も関係がない。


相手をしあわせにしてあげたくて、自分がそんなことしてあげられるかわからないけど、それでも少しでも何かできたらと思う。
きっと想う人がいる全ての人が、多少なりとも想うこと。


そのために一人でどきどきしたり、きゅんとしたり。
本当に、ばかみたいで、他愛ないセンチメンタル。

だけど、The world will always welcome lovers(from Herman Hupfeld “As Time Goes By”)だもの。(←これにも書いた^^; でも本当に好きなんだもん><)


ばかみたいって、自分で自分を笑えればいいんだ。


 

2009年5月8日金曜日

とまどい

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(毎度お馴染み、写真は別の日のものです^^;)




時々ふと、随分遠くまで来たんだなと思う。



マゾヒストではあっても、まったくD&Sの指向がなかった私が、主にも私自身にも意外なくらいすんなりとこの生活に溶け込んで、もうじき一年が経つ。





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少しアップの間隔が空いてしまったのは、私のせい。


正直に言うと、私はとてもとまどっているんだ。

私の最近の変化というのは、どうしちゃったんだろう?と思うくらい、自分にとっては大きなもので。

主はとても楽しんでくれている。
それは嬉しい。
だけど、そんなことをここにどうやって書いたらいいの?


おかしいね、今までだってさんざん、ハズカシクテ死ニソウニナルヨウナコトをさらりと書いてきたのに。





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望むことが苦手、快楽が苦手。

そういう私が、主の無言の誘導のままに、自分から求めることを口にするようになって。
��主は私を命令によって強制的に変えるということは絶対にない。あくまでそこに私が自然に行き着くように、時間も手間もかけてくれる。だから奴隷指向ゼロ、主従ごっこは勘弁してという私でさえ、主に対しては自然に望まれるままでいられる)


一体私はどうしちゃったんだろう?





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「鞭もしおりに手入れさせようか」と主が笑う。

「自分が打たれる鞭だろう?」
「だったら自分で手入れもしないといけないね」

「から拭きして、少しだけミンクオイルで全体を拭いて」
「またから拭きだ」



・・・はい。


「オイルが浸透してしなやかになって」
「打った時にいい音がして体に絡みつくように」
「なめすように手入れしないといけないね」



・・・う・・・。


「しおりの汗と、ミンクオイルと革の匂いで」
「何とも言えない妖しい芳香を放つようになるよ」



むせ返るような香りが実際に鼻をつくような気がする。
革の香りは冬を思い出させるのと同じくらい、苦痛と快楽を思い起こさせる・・・。


「打つ前に鼻に持っていって、はらはらと顔を撫でてやろう」
「その香りが打たれる快感を目覚めさせるスイッチになる」



優しく頬に触れる革の感触。あれ程の苦痛を与えるものとは思えないほど、しなやかでつややかな黒い革。馴染んだ匂い。
怯え、でもどこかでそれを待ちこがれ。苦痛の果ての解放の快楽を思い、体温が上がり始める。




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・・・私はその内に、自分からお尻を振って、鞭打ってくださいと鼻をならしてねだるようになってしまうのでしょうか?


「どうかな? ふふ」

「打つ前にいつもその匂いを嗅がせよう」
「その内にだんだんスイッチが形成されてくるかもしれないよ」
「匂いを嗅ぐだけで 甘い痛みを想像するように」



・・・うう・・・・


「そうしたら匂いをかぐだけでお尻を振る、はしたない奴隷になるかもしれないね」


・・・そんなのは嫌です。
そんなことしないように、打たれるのが好きになんてならないように、打たれるのならひどく打たれたい。


「どうだろうね」
「手入れをしている内に鞭が愛おしくなってくるかもしれないよ」



・・・ご主人さまはどうさせたいのですか?


「それは教えないよ」
「しおりがどんな風になるのかを見て楽しむんだから^^」






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・・・いやじゃないのですか?
こんな発情してばかりの奴隷・・・。


「ふふふ」
「楽しいよ」

「どんどん酷くしても、それを快感にしてしまう」
「虐めていて楽しいよ」






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主がそれでいいと言ってくれるのだから、本当にそれでいいんだと頭ではわかっているのだけど。
私はどうしても、こういう自分に慣れない。

どうしたらいいかわからないという訳じゃない。
ただ主を見ていればいいんだもの。ただついていけばいいんだもの。
主はその信頼に足る男性だと思っている。


ただ、こういう自分に慣れないんだ。
それはとても不安で、主の他頼れるものは何もなくて。

けれど、その状態も、主はわかっているんだろう。
ただ自分の手だけを頼りにすることに、私を慣れさせたいのかも知れない。


「教えないよ^^」と笑う主。


他に何もない。ただ主だけがいる。
私はこんな遠くに来てしまったんだ。


  

2009年5月3日日曜日

なんでこんなに泣くんだろうね

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(写真は内容とは関係ありません・・・とかいう問題じゃないでしょう、このアングル!女だったら絶対撮らない角度だと思う^^;)



どうして主に抱かれた後は、あんなに泣くんだろう。

泣くというのも少し違うか。
ただぽろぽろと涙が出てくる。


とてもひどくされた。
体が知っている恐怖と痛みに私は押しつぶされる。
それでも恐怖が甘いものと知っている主と私は、決してそれをやめられない。
嫌だと答えるけれど、だからと言って逃げることはもうない。

痛いことも苦しいことも屈辱も、ただ当たり前のもの。
私はそれを自然に受け入れる。
快楽と同じくらい性に直結したもの。


主がいった後もまだ膝から降ろしてもらえなかったから、私のアバターの体は足を主の体に巻き付け、自分から腰を揺らして主の首に抱きつきのけぞっては喘ぐのを繰り返している。

まだ主の興奮も冷めていないのか、言葉も鋭いままだ。


私はただ泣きながら、その最中でさえ言えないような言葉を使って、主に自分をずっと使ってくれとせがむ。
もっともっと、主の思いのままに。主のための私にしてくれと懇願する。

それだけでいい、私はそれだけのための存在になりたい。





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(どーん。主がこの写真を気に入っているので仕方なく出しますが、うう...orz)






いつもよりも激しい私の言葉に、少し主が落ち着きを取り戻したのか「よしよし」と笑ってくれる。


「よしよし」
「そうしてやろうね」



はい。そうしてくださいお願いです。


「俺の膝の上で狂って踊り続ける」
「いやらしい玩具だ」



はいと答える。私は主の言葉をそのまま繰り返す。


「そうだ」
「俺じゃないと手に負えないいやらしい玩具だな」



またはいと答える。
そうなることで、俺でないとだめなのだから仕方がないと主が思ってくれるなら、私はいくらでもそうなれる。


「じゃあもっともっと使って、玩んでやるよ」

はい、ありがとうございます。


涙が止まらない。



翻弄されて空っぽになっていた心が静かに凪いでゆく。
少し前の狂態が嘘のようで、だけどそれを過ごしたからこそ、このあたたかな沈黙がある。


自分が主に許されていると感じる。
それは同時に、主が私に自分を許してくれているのだと気づく。


穏やかに穏やかに、できるだけ優しく。
ありがとうございますと伝えよう。