2011年12月31日土曜日

今年もありがとうございました

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写真はハロウィンの仮装から。


今日は2011年の最後の日。
2012年最初の日の前日。


主は冬休みに入りましたが、私は今日もまだ仕事。
大晦日なんて嘘のような、慌ただしい年の瀬です。


今年は3月の大きな震災、そこから今も続いている原発事故の影響と、
今何を振り返っても、全てそこに行き着いてしまいます。
この正月におめでとうと言えない人たちがたくさんいることを思い、
仮設住宅や避難先にいる人たちを思い、
何もできないけれど、やはり心をそこに寄せています。





主との生活は、この2ヶ月程をほぼ完全に二人きりで暮らし、
今までにはなかったその状態はやはり特に私に変化をもたらし。
いまだに変わることができる心の有り様や自分のマゾヒズムは、
私にはとても不思議で、瑞々しいと感じられるものでした。


この生活になるにはやはりそれなりの理由があったからで、
こんな無茶な手段をとったとも思っているし、
その前に気持ちを整理するために短編小説並みの文字数で書き散らした
色々な文章もあるわけですが。
もう少し、人様にお見せできるレベルの文章にしてから出すことにいたします。


お互いのことだけを最優先にして、互いにだけ甘えて
我が儘もしながら暮らせたから、二人ともそれぞれ大変だった時期を
上手に乗り切れたような気もします。


沢山の方に不快な気持ちをさせてしまったことをお詫びしますが、
限られた時間、できることも限られている中で
私たちは本当に余裕がなかったとご理解ください。



さあ、今日一日。
主の腕の中にたどり着くまで、もうひと頑張りしてきます。



皆様にはどうぞ良い年をお迎えください。



 

 

2011年12月25日日曜日

Season's Greetings

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Dear all,


Happy Holidays!




この書き出しも4度目。
変わらぬクリスマスを迎え、お正月はどうしようかと話せるそのことが
何よりも幸せなことなのでしょう。


主も私も忙しくとても疲れているので、
大変申し訳ないのですが、いくつか頂いたお誘いも全て辞退させて頂いて
ただ静かにゆっくりと、互いに甘えて過ごしています。


皆様にはどうか素敵なクリスマスを。



愛をこめて。


akira
shiori


 

2011年12月3日土曜日

アイコン

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拘束からも苦痛からも解放され、穏やかに抱かれて満ち足りる至福の時間。


少し前までの私の乱れ様をからかい、さらに淫らな誘いを口にする主に、私はその体温に包まれた安心感から、うっとりと答えた。


・・・ご主人さまが望まれるなら、何でも。お好きなように


「そうするよ」と笑って髪を撫でてくれる主。見上げるととても楽しそうな顔をしているから、なんだか悔しくなってふくれながら言葉をついだ。


・・・すごいですよね。3年前の私なら、絶対こんなこと言わなかったです


「いわゆる『調教された』かな?w」


・・・悔しいけれどそうかも知れない


「はは^^これが楽しいんだよね」


・・・私は楽しくないやい
調教って言葉があんなに大嫌いだったのにね
なんでサディストとマゾヒストがつきあうときには必ず主従で、することはなんで調教になっちゃうんだって思ってたのにね


ふて腐れ気味の私に主は何も動じず、優しく答える。


「言葉は言葉なんだけどね」
「要は自分の好みに仕立てていく楽しみなんだよ」



3年以上前のこと。
「自分に仕えろ」と主が私に言っていた言葉は、なんとも可愛らしいことに、自分好みの女になってほしい、奴隷が主人に仕える様に何の疑いもなく信頼してほしい、そして愛してほしいという意味だったことを思い出す。


「はい、ありがとうございます」という言葉を最初に叩き込まれ常にその言葉を繰り返させられ、そうして時間をかけてできたのは、昔よりもずっとよく「ありがとう」を口にする私。


その変化は主と一緒でない時の私にも勿論自然に影響してる。
誰に対してもありがとうとたくさん口にするようになって、感謝することがたくさんあるのに気づく。
順序が逆でもいい。これが調教というものであってもいい。
だってこれは主が私に与えてくれた善いものの一つ。






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主の言葉はまるでアイコンのよう。


調教と言いつつ、それはまるで願いのよう。
私を奴隷と呼ぶ言葉は、まるで正反対の意味を持つかのよう。


そして私も奴隷の証の首輪や枷をつけていながら、主以外の誰にもそんな扱いをさせない。
自分が主の奴隷だと自覚しているくせに、同時に恋人として掌中の珠のようにこの上なく大切にされていることも十分わかってる。


マゾヒズムという身の内に抱える矛盾に慣れた私には、それを語義ではなくアイコンとして捉えた主の言葉の理解が容易かったのかも知れない。
最初こそ戸惑ったものの、不思議な程すんなりとこの生活に私が馴染んだと主は言っていた。






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以前、主と私のもとに何人ものM女さんがこのブログを読んで苦しい胸の内を打ち明けに訪れてくれていた頃、私は自分の書く言葉にとても臆病になっていた。
ひっそりと主への恋文として書いているものが他人の何かに触れてしまうことは、私には泣きたいほど恐ろしく、けれど貴いものだったように思う。


なのに最近は、他人に会えば会う程、私が綴ってきた言葉が生んだ誤解を解くことに必死になっていた気がする。





閉じ込められて主のことだけを見ていればいい今は。
主がそれを望み私もそれを望んだ今は、もう逆に言葉くらい自由でいてもいいかなと思う。
アイコンのような言葉、それを理解する私、どちらも人から誤解されるなら誤解されるままでいい。
しばらく休んでいた後、閉じ込められた途端に文章を書けるようになったのが、何より自分も楽になった証拠。


主と二人でいれば誰にも迷惑をかけないで済むし。
もうしばらくこのまま、閉じ込められて心自由なままでいようと思う。





shiori、IM blocked。自宅もno entryです。
親しい人たちにはご心配をおかけし、また不快な気持ちにさせて申し訳なく思います。
どうかご理解ください。





 

2011年11月24日木曜日

HMV







ニッパーしおり。
私がやると Her Master's Voice になっちゃうし、
そもそも主は元気なのだけど。


幽閉生活になる数日前に、たまたま主が買い替えてくれたラジオがこの蓄音機型。
見た目も良く聴ける局も多く、曲ごとにタイトルもアーティスト名も表示されるので
今までのラジオの中で一番のお気に入り。



この所、二人ともRLも含めてだいぶ疲れていたので、
こんな他愛ない遊びでとてもリラックスしています。
不自由だけどとても自由^^




 

2011年11月19日土曜日

続・道具

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そこは私自身にとてもよく似ていて
いつでもぬるぬると軟体動物のように蠢きながら飢えている


だから主がこうしてその道具を与えてくれると
やっと欠けていたものを埋められたようで
やっと虚ろな穴を塞いでもらえたようで
私の体はひどく歓んでしまう



主のものを飲み込むための場所なのに
そんな道具を突っ込まれて喘ぐはしたなさは
結局その空虚を充たしてもらえれば何でもよいのかと
主にそう見られているようで


簡単に言ってしまえばモノに犯されて感じる淫らを
咎められたいのか知られたいのか
どちらにしろ主に楽しんでほしいのはいつもと同じ
だから思いきり蔑まれていたい


その道具はこうして女の体の中を抉って狂わせるためだけにできているから
私も有無を言わせず快楽に叩き込まれる


主のものを目の前にしながら
いつも主に充たしてもらう場所を他のモノで満たされて


主で充たされるなら許されるのにそうでないモノで満たされて
それでもこの快楽に抗えない


私に使われた道具が私を狂わせる道具なら
私自身は狂って主を楽しませる道具
そうやっぱり主の快楽のための道具


もうはずかしいともやめてとも言えない
ただただもっともっと
あさましくほしがって
ぐちゃぐちゃに溢れさせ
びしゃびしゃとまき散らし
面白がってさらに酷くする主の手までぐっしょりと濡らして
どれだけいけば主は満足してくれるんだろう
どれだけいけば私の体は壊れるんだろう






えーと、近況ですが、また幽閉期間です。笑。私にストレスがないのでこの言葉はふさわしくないのですが、状態としては前回とは違って軟禁ではなく監禁に近いかな。

やっていることは普通から大分かけ離れていますが、中の私たちはいたって穏やかに暮らしていますので、どうぞご心配無く。主は鍵をかけたみたいで安心だねとにこにこと笑っていますし、とても嬉しそうでもありますので私もこの理不尽を面白がることにしました。

逆に今まで主にこの楽しみを我慢させていたんだなと少し反省もしています。主は元々強い主従指向だし、最初の頃は私を一人で外に出させず誰とも会わせなかったくらいだものなあ。ノーマルに見える外見に優しく温厚な性格だから私自身もうっかり忘れてしまうけれど、この人は主としては本来暴君だし(笑)下手に手加減する方が良くないことを知っている、筋金入りのRLサディストだものなあ。

という訳でしばらくはこの生活です。私に御用の方は申し訳ありませんが主akiraまでどうぞ。




 

2011年11月16日水曜日

道具

主の膝にじゃれついて遊んでいたら、
よしよしと撫でられる代わりに鞭で追い立てられ打たれて遊ばれた。
甘えて楽しんでいたはずが、楽しまれる側になってしまった。
予想を裏切られると緊張するし、緊張は快楽への集中の前触れだ。


主は首輪の鎖を引き、その道具に腰を下ろせと言う。
そこには突き出た男の性器をグロテスクに模したもの。


いやだと言うことは許されてないし無駄なこと。
だから小さく「それは苦手です」と言ってはみるものの、そんな言葉を聞く主ではない。


諦めて足を開いてそこにまたがり、場所を確認して手をついて目をつぶり。
まだ閉じた、けれどもうとろとろと溢れそうな決壊寸前の自分の性器に、それの先をあてた。






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つぷり。そう開いてしまった後は、もう。
ずるり。ぬるり。体の重みで腰を落としてしまう。

ずぶりぐわりと私の中を押し広げ犯すそれ。
圧迫感。違和感。いくら蕩けていても感じる異物感、苦しさ。
快楽を得られる様に主に仕込まれたその器官が満たされた歓喜。
その全部を合わせても足りないほどの屈辱感。


こんなものを易々と飲み込んでしまう自分の体。
ぎゅっと目を閉じて首を振って、その恥辱をやり過ごそうとしているのに。


「目を開け」
「ほら、俺の目を見ていなさい」



主の声でようやく顔を上げ、目を開き。
その傲岸な視線に捉えられたら、もう私の羞恥心などひとたまりもない。
だけどさらにもろくも崩れるのは私の体。
意識よりもずっと快楽に従順で、主に服従すること自体が歓びだとよく知っている。



主の目を見ながら体に飲み込んだそれは、まるで主のもののような錯覚を起こさせる。
そうじゃないことをわかっているけれど、でも主の意思だ。
私を玩び快楽で辱めたいという主の意図。
狂う私を見て楽しみたい主を満足させようと勝手に思い込み、その気持ちにあっけなく屈服する。


私は主の上で腰を振る時よりももっとはしたなく体をうごめかせ、それに抉られて淫らに踊り、とめどなく何度でもいき続けた。
いくのなら許可を得ないといけない、勝手にいったら罰されると頭ではわかっているのに。
なのに体は止められない。
主の蔑むような視線さえ嬉しくて、まるで動力が備わった人形のように動き続け、体を道具にこすりつけるようにしてあさましく快楽を貪っていた。


私があまりにむざむざと溺れてしまったからか、


「簡単にいってしまうと面白くないな」


主にその道具から下ろされて。


さっきまで充たされていたのに、抜かれてしまったから。
その空虚を埋めようと、私は主の性器にむしゃぶりついた・・・と思う。





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次の記憶はもう、呆れたような主の言葉。


「お前はほんとに快楽のための道具だな」


 

2011年10月23日日曜日

何を謝るの

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ごめんなさいと言うときは何を謝っているんだろう


苦痛や快楽が許容量を超えて、このままでは崩壊してしまいそうだから
ごめんなさいと許しを乞い、もうやめてくれと願うのか


こんなに苦しいのに体を蕩けさせて
何度でもいきまくる体の淫らさを詫びているのか


どうか許さないでください
このままずっと許さないで苛んでください


罪が深いからこそ、共に罪を負ってくれるあなたが
誰よりもいとおしいのですから


 

2011年10月5日水曜日

俺だけ







・・・自分で自分のことをどうにもできなくなって
あなたの玩具になって
痛くされたり気持ちよくさせられたりするだけになる


私の望みも何も関係なく
ただあなたの使いたいように使われるだけになる


それが大好き


だからその時にされることさせられること全部好き
痛いことも嫌なことも大好き


私がそう言うと、あなたは笑って答える。


「そんな変態を楽しんでやれるのは俺くらいだよ」


・・・そんな変態?


「そうだよ?」
「お前は痛いのが大好きなマゾの変態だよ」





 

2011年9月30日金曜日

快楽の本質







のた打つ体に鞭。
快楽の最中に痛みを与えるのは奴隷を躾ける基本。
喘ぎながら泣きながら、どんなときでも
「ありがとうございます」
そう返事をさせられる。


従うことだけが快楽じゃない。
いたぶられることだけが快楽じゃない。


自分を放棄させられること。
自分が自分のものでなくなること。


それが快楽の本質。
健やかな行為で満たされない脳の快楽の本質。

2011年9月24日土曜日

第二回帝国緊縛芸術写真展






明日9月24日土曜日の午前0時より、
第二回帝国緊縛芸術写真展が開催されます。

これはEiko HeinkelさんのGalsArt Empireシム(通称帝国)の
建国3周年記念メインイベント。




初めて会う人に、主と私が3年以上一緒に過ごしていると言うとよく驚かれるのだけれど、私にしてみればこうしてシムが3年存続していることの方が余程凄いと思うのです。


帝国の住人たちも、多少の入れ替わりはあっても半数以上が変わらずそこで暮らしているし、店舗も最初はシムオーナーのEikoさんの縄屋GalsArtともう一つだけしかなかったのが、私の直接の友人だけでもmakikoさんのShop Makiko本店、AglaiaさんのRosengarten本店と増え、クラブK&Nは営業日ごとに賑わい・・・。


RLの事情に振り回されることが当たり前のSLで、何かを続けていくのは色々な苦労もあるでしょう。
だけどきっと住人一人一人にとって、そして勿論Eikoさん自身にとって、そこはどこよりも心のびやかにいられる大切な大切な場所であり、だからこそ住人同士の絆は固いのでしょう。
建国3周年、心からおめでとう。


今年3月に帝国緊縛芸術展として第一回が開催された写真展ですが、今回はさらにパワーアップしています。
縄と拘束に特別な思い入れを持つメンバーと友人たちは、ひそやかにそれぞれの世界を豊かに表現する術を磨き、皆半年で腕を上げていました。


彼女たちと話していると、自分の性的な方向性をきちんと受けとめている人間は、他人の性に対してデリケートで心優しいと感じます。
それは今までRLでノーマルとマゾヒスト両方の指向の女性とつきあってきた主と、ノーマルとサディスト両方の指向の男性とつきあってきた私が感じてきたことと一致しています。


時に闇のような自分の性を知っているから、他人の性や嗜好に対し想像力と奥床しさを持って接することができる。
そのときに言葉を選ぶ様に、表現にはより豊潤な奥行きを求めることができるのでしょう。
皆前回よりももっと艶かしいというのが、下見をしてきた主と私の最初の率直な感想です。


主からもお祝い代わりにとひっそりと一枚だけ参加させていただいています。
今回は文章をつける必要がなかったので私は座っていただけ、なのに緊縛芸術写真展にも拘らず縄を使わなかったという無精ぶりなのですが。
他の方々の緊張感とエロティシズムに溢れた写真の中では恥ずかしいような、私たちの日常の写真です。



会場の公開は24日0時から。
第二回帝国緊縛芸術写真展会場はこちらです。
アダルトエリアに入れる方は是非いらして下さい。
主と私も会場にはちょくちょく顔を出そうと思いますので、見かけた方はよろしければお声をかけてくださいね。




 

2011年9月14日水曜日

あと一突きで








指先でたっぷりと嬲られじらされて、私はほしいとあなたに懇願する。
ただではやれぬとばかりにあなたは私の体に鞭を振り下ろす。


痛いと声をあげればまた優しく嬲られるし、
嬌声をあげればまた痛めつけられる


ほしいものは与えられず、体はままならない。
その内に何がほしいかもわからなくなる。
ただそこから自由にしてくれるのがあなただけだということだけがわかってる。


もう体が自分のものではなくて、欲望の坩堝になったよう。




もう、あとただの一突きで、私は勝手に腰を振って快楽を貪る牝犬になってしまうよ。



 

2011年9月4日日曜日

楽しんで







あなたの言いなりになって恥知らずな言葉を口にしながら、
私はとても不思議な気持ちになる。


たっぷりと辱められて狂わされ、
あなたが与えてくれる苦痛と罰と快楽に抗えず溺れた。
そう、あなたの望むとおりになった。


それがなんだかとても自然すぎて、ずっと前にあなたが言った

「Mの方には導かれてるって感覚もないくらいに、
すんなりとそのポジションに落とし込んでやるのが理想だと、僕は思ってる」


その言葉を思い出したから。


求める言葉を何度でも繰り返す。
あなたが「淫乱マゾ奴隷」と私を嘲笑う。


それでもいい。
私が何かなんてどうでもいい。
ただあなたが楽しめるものであればいい。


差し出せるのは女の形をしたこの体一つ、心一つだから。
こんなつまらないものでよければ、喜んで差し出しましょう。
あなたの玩具、道具に。
好きなだけ弄んでほしい。


もっとあなたを興奮させたくて、
私は媚びるように体を震わせながら、もっと淫らな言葉を探す。
もっとひどいことをして遊んでとねだる。


あんなに全てを恥ずかしがってとまどっていた私が
こんなに悪い奴隷になったかと、
こんなに良い玩具になったかと、


どうか叱ってください
どうか褒めてください
どうか蔑んでください


どうか楽しんでください。


どうか。




 

2011年8月16日火曜日

たまには女子的お楽しみ

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主のお気に入り、更新しています。あちらは本文で書いた最近のお楽しみから。こちらからどうぞ。





写真は今年のシャングリラの花火の夜のもの。
大きな写真を小さくトリミングすると、どうしても暗さが目立ってしまって難しいなあ・・・。


シャングリラは毎年、夏の夜に素敵な演出をしてくれます。管理人さんには大感謝。
この夜は、たまたまIMをくれた友人hも呼びつけて、海の上の小島で3人でゆっくりとおしゃべり。





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早い人はもう夏休みが終わってしまったのかな?
主と私はまだ休みを満喫中。


最近の私たちはボールルームに通う楽しみを覚えまして。
シャングリラの海底のダンスフロアはもちろん、あちらこちらのボールルームに盛装してお出かけするのです。
主のお気に入り最新の写真は、そんな中での一枚。


普段は絶対に首輪を外してくれない、何かのために外してもそれが終わった途端にすぐに着けさせる、顔に似合わず厳格にして暴君の主が(←言いたい放題)ドレスコードの厳しい所に行く時には外そうかと言ってくれるくらいですから、二人ともなかなかこのおめかしをしてお出かけの楽しみにはまっております。


ドレスはね、普段はそんなものを着もしないくせに(いつもシルクやカミスクばかりじゃん!)何枚も持っていたのですが、アクセサリーをほとんど持ってなかったのです。
だって普段がごつい首輪、手首と足首にはこれまたごついカフ(枷)
着ける余地がないので、どんな素敵なものを見つけても買ったことがなかった。


と、そんなときに見つけたのがPlatinum Huntの情報。
もうあちこちの日本語のブログでも紹介されているので今さらかと思いますが。




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昔ながらの1系ビューア使用の私は、エリアサーチというのかな?便利な機能など使えないので最近の凝ったハントは苦手だったのだけど、このPlatinum Huntは隠し場所が難しくないものが多いようで、結構楽しい。
ヒントの文章を読めば自力で見つけられるものが多いです。
全102ブランド参加、slurlとヒントはこちら



最初は、せっかくゆっくりできる夏休みだからこれ以上の情報は入れないでのんびり知っているお店だけを回ろうと思っていたのですが、このハント、無料じゃなくて10L$でbuyするものなので・・・さすがに好みじゃないものが続くとめげる。


そこで、インワールドのPlatinum Huntのグループのチャットで全賞品(景品というの?)の情報を得まして。
��→全部こちらで写真付きで紹介されています)
しばらくそのグループチャットを見ていると、ヒントだけではみつからない所についての追加ヒントも沢山出てくるので良いですよー。


しかし、このTheRumor.biz というサイト、便利ですね。
私はとても贅沢だし、主も私を着飾らせることをとても楽しんでくれるのだけど、アクセサリーなど普段身に着けられないものに大きな金額を払うのは嫌。
だから、こういうディスカウントの情報の中から好きなものを見つけて、それで手に入れるのは良いなあ。


なんて、SLでものんびりと夏休みをしております。
主は昨日からちょっと夏風邪気味。
私は歯痛がひどいです^^; 少しおとなしくしていようっと。




 

2011年7月29日金曜日

すれ違い

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この所、主は多忙にPC不調。
私は仕事が落ち着かず色々にストレスを抱え、なかなかゆっくりした時間が持てていなかった。


夜になってから大きな余震があった日にも仕事に振り回されて帰宅遅くなり、主を待たせてしまったからと急いでシャワーだけ浴びてすぐにログインして、それですぐ奴隷のしおりに戻れるわけじゃない。


気持ちの切り替えが出来ていないことに主が気づかず、それでも抱かれることは、それはそれで心などない玩具になりきる被虐の快楽にすり替えることで、いつもなら容易くできるのだけど。


その日はやっぱり余震が余計だったな。
大きな余震があったと言っても、もはや揺れが非日常ではない今では、私より震源に遠い主にこの不安は伝わらない。
だけどその私も、本当に震源に近い人の恐怖や緊張感を察することはできていないのだろうと、自分のぬるい不安自体が疎ましい。


そんな日に限って、主は言葉も尽くさずに性急に自分の快楽を楽しんでいて、私の気持ちには気づかない。
集中できなくて、苛立って、主がようやく気づき戸惑って手を離してくれた時には、もう気持ちがささくれ過ぎていて「ご主人さまは全然私を見てない、言葉が足りてない」と主を責め、一人で泣いた。


主従ではあるけれど私たちはただの男と女であるだけだとよくわかっている主は「至らなかった」と率直に詫びてくれるのだけれど、そんなに疲れていた夜にはもう笑うことさえ難しくて。
けれど定員が一人の不機嫌の椅子にいつまでも座ったままでいるのは狡いもの。


どうにかして立ち上がらなきゃと、どうにかして笑わなきゃと、自分を切り替えるための何かを探してみる。
それは円高なのでL$を買っておいたという主にごめんなさいの代わりのドレスをねだってみるなんて他愛のないことでもいい。
何でもいいから笑うことの方が大事。


せっかくだから、こんな時だから、わがままを言おう手間とお金のかかる贅沢奴隷だと逆に笑わせてしまおうと、思いきり豪奢なドレスを選ぶ。
早くそれを着せてもらって、ダンスにつれていってもらおう。


主も私も少し疲れ過ぎだな。自分のことでいっぱいいっぱいになってる。
主は理想の主と言われることもあり、私は一部で理想の奴隷と言っていただくこともある。
とんでもない。二人だと本当に当たり前の、だめな恋人同士です。
いい大人がこんなことでどうする。
ごめんなさい、読みに来てくれてありがとう。次はもう少し元気な日記を書かなきゃね。



 

2011年7月18日月曜日

倒錯・3

(承前(倒錯・1)(倒錯・2))






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「よくできた」
「おいしかったか?」



・・・はい


主が私の顎を掴み、顔を上げさせる。
褒めてもらえる。甘えたくて目が潤む。
撫でて。
命令に服従したことを、こんな屈辱に陶酔できたことを、どうか褒めて。


「こんなに顔を赤くして」
「火照ってるな?」



はずかしくて顔を背けた。


「冷ましてやろうな」


主が一歩後ろへ下がった。


「手を後ろで組め」


言いつけ通りに背中に腕を回し、ウエストの辺りで手首を重ねた。
突き出してしまう胸がはずかしくて俯こうとしたその瞬間。


温かな飛沫が顔や胸にかけられた。




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「動くな」


声にならない呻きが口から漏れた。
嗚咽が腹から喉へ駆け上る。


さっき汚した口許から胸を狙い、自分のそれを洗い流すかのように、主は気持ち良さそうに放尿する。


からだ、顔、
全部汚れていく。
主の精液と小水、自分の涙や汗、なんだかわからない色々なもの。
人間の匂い、体温と同じ生温さ。ぬるぬるとした感触。
こんな女、誰も触りたくない見たくもないだろう
汚れてる。誰もが蔑むだろう程に。


・・・穢れた・・・





主は満足気に指先で私の顔を撫でた。


「びしゃびしゃだなしおり」


笑いながら、頬を濡らした液体をまるで肌にしみ込ませ吸わせるように執拗に撫でた。
いけない。汚れるのは私一人でいいのに、あなたまで汚れることはないのに、どうしてそんなことをするのだろうとぼんやり思う。



「この肌が欲しがるようになるまで」
「躾けてやるよ」



・・・ああ・・・


細胞一つ一つにまで浸透していく気がする。
恥辱に溺れさせられるだけでなく、さらに汚穢に塗れる昏い歓びまで植え付けられるのか。


濡れた手が私の口許に差し出された。


「舐めろ」


咽びながら私はその指をくわえる。
頬からしたたり落ちる滴。涙なのかどうなのか、自分でもわからなかった。


「よしよし」


空いている指先で自分の性器の先を拭い、それも私の口に差し込んだ。


「ほら、最後の滴」
「わかるな、おしっこの味がするだろ」
「おいしいだろ?」



こみあげた嗚咽で喉の奥が塩辛くて、味など感じない。
でも私は頷いた。


・・・おいしいです
ありがとうございます


「よし」
「くわえろ」



主が指を外して、性器を私の口許に近づけた。
私は主の腰に腕を回し、もうためらいもなくそれをくわえ、丁寧に舐めて奉仕した。


ああもう、私は人じゃない。
獣ですらない。


こんなにぐちゃぐちゃに汚されて、顔には塗りたくられ、体から色々なものをだらだらと垂れ流し、それでも抗いもせず排泄物さえ口にして、ありがとうございますと奴隷の返事をしてる。
こんなの人間じゃない。こんな穢れた獣もいない。


じゃあ私はなに?
孤独に陥りそうになったその瞬間。


髪を撫でる主の手に、ふわりと心がゆるんだ。


人でもない、獣でもないのなら、私はなんだろう。
こんな女を嘲り罵り、侮蔑するための言葉はいくらでも浮かぶ。
多分それは全て当たっている。この無様な姿が私。


だけど、それでいい。
私はこの屈辱を受け入れた主の玩具。


これは主が望んだこと。
今、主はこんなにも楽しそう。
だから、これでいい。主が満足ならそれでいい。


頭上から主の声がする。


「次は鼻をつまんで口を開けさせて」
「もっと近くから出してやろうな」



口いっぱいに主を頬張りながら私は頷いた。
私が人ではないのなら、そうさせる主も充分に人でなし。


「飲めるな?」


・・・はい


二人きりのそこまでつれていって。






��了)



 

2011年7月15日金曜日

倒錯・2

 (承前(倒錯・1))










「全部お前にやる」
「それも綺麗に舐めとれ」



返事はできなかった。
口答えは許されないことを知っている。
だから私は首を振り、無言のまま主にいやだと目で訴えた。


だって、いくらなんでも。
床だ、落ちているのは。
足を舐める、性器をくわえる、口を使う大抵のことにフェティシズムを持っていると言える程それに溺れる自分をわかっているけれど。
だけど床は嫌。
そんなことできない。
そんなことをしてはいけない。


「舐めろ」


自分の目に涙が滲んでいることに気づく。
お願いです、そんなことをさせないで下さい。
私は必死で主をみつめて黙って呼びかけた。
そんなことをさせないで下さい。


けれど、どれだけ気持ちをこめても主の視線はまったく揺らがない。


「舐めとれ」


わかってる、いやしくも奴隷を従える主たる男がこんな無言の懇願で折れてくれるわけもない。
どれだけ訴えても無駄だとわかってる。

だけど、いくら私が奴隷でも、そんなことをしてはいけないのです。

主に私のその気持ちは伝わっているのか。
主はわかっているのか。


問うことなどできないだろう。
私はこの人の恋人だ。だけど同時に、絶対の服従を約束させられた奴隷だ。


私は目を伏せる。
顔を上げたときと同じように、のろのろと下を向いた。


「そうだ」


主の声が甘くなる。
命令と誘惑を使い分け、時に強引に時に宥めすかしながら私を自分の世界へと引きずり込んだ男の、自信と優越を湛えた声。


ぺたりと座り込んで床につけていたお尻を上げて、膝をついた。
こんな時でさえ上からの主の視線を意識してきれいに見えるような姿勢をとろうとする自分を、あさましいと呪った。


四つん這い。
獣の格好。


両手の間の一滴をみつめる。


いけない、こんなことをしてはいけない。
床に落ちた精液を舐める、いくら自分が奴隷でも、こんなことをしてはいけない。
ここまで卑屈なことをしてはいけない。


ああ、だけど。
本当に私はこれを望んでいなかった?


みつけたその瞬間に、主にこう命じられることを願わなかった?


ゆっくりと肘をつき、体を低くする。


ああ、もうすぐ。
私は。
してはいけないことをしてしまう。


主の視線が痛い程感じられる。
それは間違いなくしあわせなこと。


見ていて下さい。
足許に這うことが大好きなあなたの奴隷が、
とうとう床まで舐めるようになるのを。


あなたが中毒させたもののために、
そんな卑しいことまでするようになるのを。


舌を伸ばす。
ゆっくり顔を下げていく。


うれしい。
命じられたかったんだ。


爆発的に自分の中に湧き上がる歓喜。


してはいけないことだからこそ命じられたかったんだ。


さあ、こうして、主に見守られて。
床にこぼれた精液すら舐める最下層の奴隷になりましょう。


そこまで堕ちましょう。






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ぺろり。
一瞬だけ舌先に感じた主の味と、口にしたことのない苦み。ざらつき。


硬直する。
体と感覚の当たり前の防御反応。
本能的な嫌悪。


してはいけないことをしたの。
たった今、私は人がしてはいけないことをしたのです。


胸が張り裂けるような悲痛と、目がくらむような被虐の快楽。


二度、三度、舌を伸ばす。
もう大丈夫。できる。
いいの悲しくても。
主がきっと褒めてくれるから。


床や地面にこぼれた餌を食い、なくなっても意地汚くその場所を舐め続ける獣を思い浮かべる。
私がしていることはそれと同じ。
その屈辱に淫し、卑しい姿勢を主の目の前でとる歓びを存分に味わいながら、私は何度も床に舌を這わせた。
そこにあった一滴の残滓すら残さぬように。


息をつく。もうそれは甘やかな喘ぎ声。


「よしよし」


楽し気な主の声。
ああ、やっと褒めてもらえる。


肘を上げ、体を起こす。
お尻を踵の上に乗せて、手を前につく。
お座りを命じられた犬のような姿。


主が優しく頭を撫でてくれた。


・・・舐めました


「よくできた」
「おいしかったか?」



・・・はい


(続く)
 

2011年7月12日火曜日

倒錯・1

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主が私を跪かせ、いつものようにこの口を使う。


髪を掴まれ頭を動かされる。
喉の奥を突かれ、繰り返しこみ上げる吐き気。
その度に呻き声と共に口蓋を開き、嘔吐しないようにやり過ごす。
えずき苦しむ声を主が楽しんでいるのを感じられれば、それは同時に被虐の快楽になる。


口中で膨れ上がったそれが一際深く咽頭を突き立てるから、きっともうすぐに吐き出されるものを味わおうと、ぎゅっと目を閉じて身構えた。
だけど主はそれを勢い良く引き抜き、ぽかんと開いたままの私の口許や胸に撒き散らすように射精した。


私は深く息を吐く。
さっきまでの強烈な胸苦しさが消えていくのを待ち、呼吸を整えながら、目を閉じたままゆっくりと手を持ち上げる。
指先で頬や顎をなぞり、そこに振りかけられた熱いものを拭っては唇に運び、それを舌先で味わった。
まだ荒い呼吸の主が蔑むように私を見下ろしている。


「おいしいか?」


・・・はい、おいしいです、ありがとうございます


主が喉の奥で笑った。


「精液中毒だな」


私はゆっくりと目を開き、主を見上げてうっとりと笑い返した。
気持ちがいい・・・。





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唇を撫でていた指をきれいに舐めて手を床に下ろしたときに、それに気づいた。
一滴、こぼれたもの。
ちょうど両の手の間にぽつんと落ちているそれは、紛れもなく主のもの。
私は思わず小さく声をあげた。


「どうした?」


頭上から主の声。


なんでもないと言えばいい。
そうすれば主は気づかない。
だけど嘘をついてもいいの?


答えをためらったわずかな時間で、私が見ているものを察したのだろう。
主が発している空気がすうっと冷えた。
私はおそるおそる顔を上げる。主の表情を伺う。
そこにあったのは、さっきまでの快楽の放恣とした穏やかさが消えた、サディストの顔。


どうして見つけてしまったんだろう。
見つけなければよかった。
自分の顔が歪んでいくのを止められない。


「全部お前にやるよ」


私はぎゅっと歯を食いしばり、小さく首を振る。
こうなることがわかっていたから見つけたくなかった。
主を見返す自分の目は、まるで睨み返しているようだろう。


「精液中毒の奴隷だよな?」


ためらってから、それでも頷いた。
まだ主を恨みがましく見返したまま。


「全部お前にやる」
「それも綺麗に舐めとれ」




(続く)
 

2011年7月10日日曜日

いつの間にか

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昨夜は主がRLの都合でインせず。


今は年に一度のお楽しみのHair Fairが開催中なので、一昨日の夜の内に特別に首輪とカフを外してもらい、早速買い物に走り回って来たのでした。
レンダリングコストを下げて、HUD類も外して。
身軽になると動くのも軽くて、やっぱり楽しい。


帰って来てからはデモを試し、ギフトを開けて遊んで。
それから、首輪もカフもない時にしか着られない服を次々に着て遊んで。


ずっと着られないでいたLuvさんのカンガルーも、ようやく着られた。
アバター人生初?着ぐるみ。
着てるだけでものすごく楽しい。なんでだろう、不思議な感じ。


意味もなく家の中を走り回って、ぴょこぴょこと跳び回って。
もう、それだけで楽しいの。
その格好のまま買い物に行ったら、海外の人から「可愛い!どこで手に入れたのか教えて」というimをいくつももらってご機嫌で帰宅。


ちょうどそこに遊びに来てくれた友人hに見せて、さらに友人Eが働くカフェに繰り出してみんなに見てもらって、可愛いと褒めてもらって嬉しくてまた跳ね回って。
��お会いした皆様、ブログのイメージ壊しまくりで申し訳ないです^^;)


そんな賑やかな夜だったのだけど、昨日はこのブログの足跡が10万を越えた嬉しい日でもありました。


SLMaMeのThe Red Roomを閉じた時が、カウンターが約8万。
2009年8月末にここFC2に移って来て、また0からのスタート。
更新を休んだ昨秋の約1ヶ月半はカウンターも止めていました。
その間は、アクセス解析を見ると約1万の足跡。


Second Lifeのアダルトブログという、ニッチの上にマニアックを重ねたような(爆)この場所だと思うのですが。
トータルの数字を考えると、自分が書いているのが嘘のよう。


多くの方がアクセスしてくださることを、心よりお礼申し上げます。
基本的に引きこもりの主と私ですから、このブログは外の世界との窓にもなっています。
できるだけ静かに暮らしたい私たちには、知らない所へ出歩かず、ここを通して人と知り合うくらいの今のペースがちょうど良いみたい。


リンクもいつの間にか随分増えました。
今は更新を休んでいる所もありますが、どこも私の大好きな人たちのものばかりです。
お時間ある時にリンク先に是非飛んでいただけましたら嬉しく思います。


また、このブログをリンクしてくださっている方へ。
本当にありがとうございます!
普段の更新ではなかなかお礼も言えず・・・SLMaMe時代からリンクしてくださっている方の足跡は、特にとても嬉しいもの。お礼申し上げます。


リンク元がSLのアダルトブログの場合は、気づいた限りはこちらからもリンクをお願いするようにしております。
非アダルトの場合は、ご迷惑をおかけしないために、こちらからのリンクはしないようにしております。


もし相互リンクでいいよと言って下さる方がいらっしゃったら、ぜひお知らせくださいませ。
3年近く続けて来て、勿論今でも書くこと自体は楽しいのですが、何かしら刺激がほしいのも事実なので^^;
お待ちしております^^




The Red Room、相変わらず不定期更新ですが、のんびりと続けていきたいと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。




 

2011年7月1日金曜日

どちらにしろ玩具








親指、人差し指、中指。
主の3本の指で乳首を捻り潰されて思わず、いやと声をあげた。


主は指を止める。
噛んで含めるかのように私に言い聞かす。


「いや、じゃないだろう」
「ありがとうございます、だろう」



もう一度指先に力をこめられる。
ぎりぎりと強まる痛み。体がぎゅっとこわばる。


いや、痛いの、痛い
いたあああいいいいい


「それもいただけないな」
「痛いです、だろう」



主が乳首から手を外す。
安堵の溜め息をつこうとした瞬間、胸の肉を容赦なく平手で連打されて、
私はもういやだと泣き声をあげた。
痛い。


「ほら」


また主の指が乳首をなぞる。
爪の先で優しく掻くように愛おしんでくれる。
さっきまで痛めつけられていたそこはひどく敏感になっていて、
軽やかな感触に一瞬で硬く尖ってしまう。はしたない体。
快楽がきゅんっと体を走り抜け、思わず甘えた声をあげた私の目を主がのぞきこんだ。
その静かなまなざし。


指先に一気に力が加えられた。
私はもう叫ぶこともできず、喉の奥で呻き続けた。
視線を外さず、容赦なく乳首を捻り上げる主。
痛い。体が変形する恐怖。醜く伸びた乳首を想像して私は硬直する。


「言ってごらん」
「痛いです」



いやだ痛い


主の目が苛立ちを帯びる。
ああいやだ、お願いです怒らないで。
あなたが怒る方がもっといやだ。
私はがくがくと頷いた。




・・・痛いです
痛いです
乳首痛いです


「そうだ」
「ありがとうございます、は?」



ありがとうございます


「よし」


解放してもらえると思ったのに、乳首をさらに捩り上げられた。
爪を立てられる。
激痛。涙がにじんでくる。


千切れる
いたあああああいいいいいいい


主に伝えようとしているのではない。
ただ腹の底から膨れ上がる苦痛で無意識に叫んだ。


「違う」
「痛いです、だ」



静かな主の声。



・・・痛いです


「痛くされて嬉しいね」
「ちゃんと礼を言いなさい」



嬉しいです、ありがとうございます


ああ、この苦痛から逃れられるならなんだって言える。


痛いです
ありがとうございます
ありがとうございます


「そうだ」



ようやく主が指をゆるめてくれる。


ずきずきと痛む乳首を持て余し、私の脳はその途端に姑息に考え始めた。
本当に痛いときに、痛いですなんて言っていられるわけがないじゃないか。


だけどそう言わないと、さらに罰で痛めつけられる?




ああ、それなら。


主はもうどちらでも楽しいんだ。
苦痛を訴えるのに奴隷の言葉遣いをさせる、自分の躾の成果を見るのも、
それもできない程の苦痛を与えて、さらに罰を与えて叱りいたぶるのも。


どちらにしろ、私が玩具になるのだから。




 

2011年6月27日月曜日

3才

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3度目のRez Dayは、GalsArt Empire(通称帝国)のClub K&Nで迎えた。


たまたまお店の改装祝いの花火と重なり、華やかな空をみんなで見上げながら、もうすっかり馴染みの古い友人たちに沢山のお祝いを言ってもらった、幸せな時間。


以前よりもSL自体の負荷がきつくなっていることや私側のスペックの問題等で、出かけることも極端に減り、主を最優先するために手も回らず気遣いきれないたくさんのこと・・・
私は昔より何もしてあげられなくなったのに、今でもこうして仲間として迎えてくれる人たちがいる。
感謝しています。本当にありがとう。





主に与えられたshioriという名前で生まれ、二人で過ごした3年。
正式にパートナーになってからも2年。
RLでさえ長いと言っていいだけの時間。


普通の恋人としての日々を暮らし信頼を重ねながら、鉱脈を掘り当てようとするかのように、主は私の心と体を丹念に探り、反応を確かめ、それを楽しんできてくれた。
奴隷指向を持たない・・・というよりは明確に拒否していた私に、跪く快楽を思い出させ、服従への甘い酔いを植え付け、拘束と庇護の元に心の自由を与えてくれた。


そうして主が手に入れたのは、前よりもマゾヒストであることが嫌でない私。
前よりも少し強くなった私。


もう、以前のように不安になることは少ないし、
もう、自分がどう変わろうとそれを受け入れるだけだという覚悟もできた。


3年前の、はずかしがって泣いてばかりだった臆病な奴隷の面影は、
もう私にはないのかも知れない。




M女がよく言う「導いてください」なんて言葉は大嫌い。


だけど、あなただから。


導かれるまま、思いのままに。
ついていきましょう。
どこへなりとも。



今夜は誕生日のお祝いというよりは、3年間そばにいてくれた主への感謝の、私の心づくしの夜。
二人きりで過ごしますね。ごめんなさい、今夜はIM等、一切お返事いたしません(笑)



 

2011年6月20日月曜日

いい子だ

主のお気に入り、更新しています。今回はこのブログと同じテーマ。こちらからどうぞ。





後ろ手で拘束されながら挿入される、それが嫌いなマゾの女はいないだろう。


主は私の体をじわじわと刺し貫いた。
どれだけ慣れてはいても、最初の瞬間のそれはめりめりと広げられる苦しみ。
思わず腰を引いて逃がれようとした私を抑えつけ、耳元で囁いた。


「いい子だ」
「俺の玩具」






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もがいていた体が止まる。
そんなことを言われたら。


ぬるぬると蠢く粘膜が膨れあがり、主の動きに合わせてめくれあがり、また巻き込まれる。
体がぐちゃぐちゃになって、もう受け入れてる。


「ほらもっと」
「俺を楽しませろ」



・・・ああ





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そう、私の体だけが主の玩具なのではない。
私の頭の中、心、全てが主を楽しませるためのもの。
あげる声、訴える言葉、反応。爪先から髪の先までの体中。


主が自分のサディズムと欲望を満たす為に色々なことを教え込み、
最高の楽しみを味わえるように作ってくれた、私は人形だ。


愛する男の快楽の最高の道具である誇り。
床に頬をこすりつける屈辱を与えてもらえる光栄。
サディストの昏い欲望で汚され得られる浄化。
苦痛で叫び小さな子供のように放恣に泣く解放。
自分自身の快楽という歓喜。
私の中のたくさんの矛盾。
主がいてくれるから抱えきれる。


「ありがとうございます、は?」


・・・ありがとうございます


「いい子だ」


・・・どんなに歪んでいても。
これを至福と言わずして何と言うのだろう。







別件ですが。私の友人たちに。

随分前から私のレイヤー服の他の人への反映の遅さが目立っていたのですが、最近特に状態が悪化しています。
私からはきちんと着ているのに他人の目にはそう見えていない可能性があるというストレスが、自分の中で限度を越えました。もう頭がおかしくなりそう。

解決策を探し主とも随分話し合いましたが、特定のものだけはすぐに反映され、あるものは何度もリベイクとキャッシュクリア、リログを繰り返してようやく反映される等、低スペックが原因とするにはあまりに不可解なことが多いのです。そして、明確な解決策がない以上、今は閉じ込められた奴隷の生活を楽しむように暮らすことが一番だと二人で結論を出しました。

しばらく、主に着衣の確認をしてもらった状態の時以外は、一切の外出を控えます。地上にも降りません。呼ばれても行くことができないことも多いかと思いますが、事情鑑みてご理解ください。

一度確認ができれば、着替えない限りは常に問題なく着衣で反映されるようですので、一人で行動できないということではありません。
ただ、裸に見えているんじゃないかと怯えながら普通の生活をするよりも、衣類着脱全て主の管理下においてもらい、贅沢なスカイエリアに閉じ込められた奴隷の生活を楽しむ方が、ずっと気持ちが楽なのです。
主も同様に考えてくれ、そもそも私が着飾るのは自分(主)の為なのだからそれでいい、お前の居場所はここだと面倒を全て引き受けてくれました。

私はこうして主の写真で裸を晒していますが、それを見るのはこのページや主の写真集を開いてくださった方だけです。
不適切な場で裸で行動することを楽しむ露出狂ではありませんし、そのように見られたくもありません。何よりも、誰かに迷惑をかけたくはないのです。

どうかご理解ください。よろしくお願いします。



 


2011年6月18日土曜日

Haven Designs閉店

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いきなり古い写真でごめんなさい。
Haven Designsのものは随分たくさん持っているけれど、その内一番最初に手に入れたのが、この服。


カミスクとしてもとても大人しいデザイン。
家庭内露出狂の今では、もうまず選ばないデザインかも知れない。






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でもね、私だって最初から今のように露出の多い服装をしていたわけではない。
少しずつ、自分が美しいと思うもので主の世界に馴染むものをみつけ、そこから段々と今の主と私のスタイルができてきた。


主が選んだ家、庭、建造物に家具に小物、そういうものは全て私の世界観に影響を与えたと思う。
その中で私が選んだものは、当然、次に主が選ぶものに影響を及ぼしたとおもう。


そうしてこのThe Red Roomがあり、主のお気に入りがあり、私たちの今がある。






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そこから自分のどうありたいかが決まっていく、
そんなものに出会えたら、RLでもSLでもとてもしあわせだとおもう。
Haven Designsは私にとって、今のスタイルの最初の扉を開けてくれたお店。
ありがとう。


オーナーの病気療養のため、閉店とのこと。
閉店セールは多分、日本時間で18日早朝までだと思います。


カミスク、シルク、それから可愛らしいワンピース。
Haven Designsはこちらです。



 

2011年6月13日月曜日

狂気の時間へようこそ

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「見えない所から打たれるのと、見えるように打たれるのは
どちらの方がいいんだろうな」



私は見えない方がいいと答える。
見えたら怖いから。
逃げられもしないのに、次々と襲ってくる苦痛を数え
皮膚の色がかわっていくのを見ているのは耐えられないから。
それなら目を閉じて歯を食いしばって耐えさせられる方がいい。


「いや、でもしおりには見せつけながらの方がいいかな」


どうして?


「痛いのが嫌なのと、痛くして欲しいのが混ざったしおりの表情が見られるだろ?」


主が笑う。






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「しおりの目の前に鞭をさしだして」
「使い込んだ革の匂いをたっぷり嗅がせて、やさしく頬や首筋に滑らせてやって」
「しなやかさをしっかり確認させてから」
「体の色んな部分に打ち付けてやろうな」



・・・うう


「柔らかい革は当たった部分から回り込んで、先端で一番痛みを与えるから」
「しっかり体をなぞりながら計らないと」
「回り込む先端をどこに持っていくか」
「そのためにこうしていつも最初に体をなでるようにするだろ」



はい


「腿の辺りを叩いたようでも、回り込んで尻に痕をつけていく」
「背中側からだと柔らかい乳房が狙えるな」



・・・痛すぎて苦手です


「ふふ」
「だから楽しい」
「痛めつけると興奮するよ」
「背筋につんとした快感が走る」







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さっき頬であじわった革は乾いて冷たく、けれどとても優しかった。
かつて生き物の皮膚であったもの。懐かしいような感触。


けれどそれがしなりながら体に飛んでくる時は、
別のもののように熱く、真っ白になるような痛みを弾けさせる。


主がそれを軽く振る。
ひゅんと空気が鳴った。






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「ラテックスの上からだから、今日は手加減しないですむな」


楽しげな主の声。


数分後には私は自分を手放させられ、ただ叫ぶだけの人形になっているだろう。
苦痛に屈服させられ、無条件の服従のスイッチを入れられているだろう。


「いくぞ」


主が誘う目眩く狂気の時間の開幕。





   

2011年6月9日木曜日

駄目奴隷







最近は叱られてばかり。


じらされてじらされて、気が狂いそうな程ほしくなった後に与えられた瞬間って、
もうそれだけで、おかしくなるでしょう?


私の体はそれを待ち焦がれ過ぎていて、
ひとりでに動いてしまい、ひとりでにいってしまう。
主に許可を求める間もなく。


勝手に硬直し、痙攣し、弛緩してしまう。
勝手に満たされてしまう。
そう虚無のような私の体の貪欲な満足の始まり。


いけない、と思う。我に返って深く主を迎え入れ直す。
その快楽をまたこらえながら、ごめんなさいと謝る。


「俺が楽しめないじゃないか」
「主を楽しませずにいってしまうような悪い奴隷になったのか、淫乱」



・・・ごめんなさい


「背中に駄目奴隷の印をつけてやろうな」


主が思いきり爪を立て、私の背中の薄皮が剥がれる程ぎりぎりとじっくりとひっ掻いていく。
この痛みも好き。上から下に、下から上に、どちらでも好き。
普段は無防備な背中に神経が集中し痛みが集約される。
そして背中の端まできたら、そこで収束することもわかっている。
解放が約束された痛み。
これが快楽でなくて何?


体をのけぞらせ苦痛を甘えた声で訴える私を、
主は思う様痛めつけながら犯した。





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最初からあんな風にいってしまっていたから、私はその夜もうとめどがなくて
何をされてもよろこんで受け入れ、何度も痙攣を繰り返した。
ごめんなさいと言いながらもう次の快楽の波に溺れている私に主が囁いた。


「わかってるな」
「次はお仕置きだぞ」



はい、わかりました、そう返事をしながらまた勝手にいきそうになる私の体を
刺し貫き、かき回し、またじらしながら


「ふふ」
「今日は何を言ってもぐにゃぐにゃの快楽人形だろうからな」



耳元で言い放ち、そしてまた抉り、翻弄し。


私のお尻の上に吐き出してから改めてくわえさせ、
それをなすりつけて皮膚の上に広げながら。


「淫乱」
「よがるだけの性欲処理人形」
「困った奴隷だな」



・・・ごめんなさい


「その分躾け甲斐があるってものだけどな」


やっと笑ってくれた。






 
・・・一度、途中の段階でアップしてしまっていました^^;
その間に見に来てくださった皆様、大変申し訳ありませんでしたm(__)m


2011年6月4日土曜日

たおやかに

主のお気に入り、更新しています。こちらからどうぞ。



この所、RLでひどいことが続いて。
見たくないものを随分見てしまった。


そうだなあ、きっと今日の小沢さんにとっての鳩山さんくらい
許せないものかな(笑)
鳩山さんにとっての菅さんと言い換えてもよさそうだ。


なんて、政治ネタをredroomで言うようでは世も末だな・・・。
私も相当ささくれてるみたい。





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黙ってこらえるふりをして、私はそれらを心の中で切り捨てた。
それでも湧き上がる憎しみをどうにか宥めすかしながら。


そうして毎日やっと主の許に辿り着き、吐き出して、
別の視点を教えてもらい、助けてもらい。
けれど憎しみで揺れた心は荒れたまま。


自分が間違っているだろうか?
自分が傲慢なんだろうか?
自分でそれが見えていないだけじゃないだろうか?
私はとても怖い。私が間違ってるだろうか?


問う私に主は答えてくれる。






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「そう自問できているなら大丈夫」
「もし酷くなったらそれができない、自覚できないようになってるだろうから」
「今そう思うということは大丈夫だよ」



そう笑って許してくれる。






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こんな私を許してくれるのに、
私はあなたに何ができているのだろう。


極端なことを言ったら、女が男にしてやれることは
たおやかな存在でいることだけだろう。
子供を産むことを除けば。
少なくとも私はそう思ってる。


だから、どうか、今日は無理でもこの先自分が、
主が心やわらかにいられる相手でありますように。
例えそれが甘えを許すことであっても、
しなやかにたおやかな女でいられますように。




多分それが、私の愛してるということ。



 

2011年5月15日日曜日

幽閉






主のお気に入り、更新しています。こちらからどうぞ。




起き上がった瞬間、足の間からとろりとそれが流れ出した。
突然の生理で血がこぼれ落ちたときに似て、
体の栓が抜けてしまったような、なんとも頼りない感覚。
私は思わず口を開き小さく声をあげる。


どうした?と顔を上げる主。
私は首を振る。なんでもないのです。
なんでもない。大丈夫。




・・・だけど。
ふっと思いついてしまう。

そんなはしたないことをしたら主にどう思われるだろうと考えるけど、
でも、そうしたくてたまらなくなって、
たまらなくて
たまらなくて


我慢できなくて

私は自分の足の間にそっと手をやる。



流れ出したものを中指でなぞる。
それでも足りなくて、慎重に襞をさぐり、開き、
指先でそこに溢れていたものを掬いとる。

その指を口許に持っていき。
目を閉じて、軽く開いた唇に押しあてる。
このまま舐めて味わうのも素敵だけれど、
せっかくだからとそれを丁寧に唇に塗りたくる。


溜め息がこぼれる。


今度は薬指。紅差し指。
まだきれいなその指で、やさしくやさしく唇をなぞる。
紅でそまるように、その液体で染まればいいのにと思う。


吐息のような呼吸でうっとりと目を細めた私を見て、主が言った。


「いやらしい目をして・・・とろんとしてるな?」


・・・はい
だって私はこれが好き
中毒なんだもの・・・


「しょうがない、そんな中毒患者はこの城で幽閉だな」


・・・え?


「裸同然で、良くなるまでここで幽閉だ」


・・・そんなことを言ったら、私永久にここから出られません


「俺が良いと言ったときは出ていいことにしよう」
「用事があるときは許可を出すよ」



・・・そんな


「許可無く出てたらお仕置きというのも楽しそうだな」
「中毒患者が勝手に外に出るのはいけないだろう?」
「治療中なんだから」



楽しそうに主は笑う。


・・・じゃあ地上にhやIが遊びに来てくれたときはどうしたらいいのですか?


「降りて会えばいいよ。でも出たことにはお仕置きだよ」


平然と矛盾を言う。


いくら私でも、買い物に行かれないどころか
地上の自宅にも降りられない生活は続けられないだろう。

何のために居間に猫を飼い、床下に波音を仕込んである?
休日、私が一人そこでぼんやりと長い時間を過ごすのが大好きだからだ。

そんな時にふらりと現れてくれる友人と過ごすのも、主がいない時間の贅沢。
その楽しみを奪われるのは嫌だ。




・・・ああ、私が、してはいけないことをできるように。
そのために主はこんな理不尽を言っているのかも知れない。


お仕置きと称して私の嫌がることをして嬲りたい主に、
罰されて安堵する私。

良い奴隷でいたいと真面目に従順になり過ぎてしまう私が
主の言いつけを破れるように。
そうして理由はともあれ罰をうけられるように。


それで自分が楽しめるように。
それで私が楽になるように。


・・・それならば嬉しい。
この主そのもののような温かく広い城で、囚われて。
自分が主のものであり、その理不尽にすら服従する奴隷であることに
うっとりと浸ろう。



「理由はどうあれ、事前の許可無く出たら、何らかのお仕置きはやろう」
「嬉しそうだな?」



・・・お仕置きされることが嬉しいんじゃない、閉じ込められたことが嬉しいのです


ふふ、と主が優しく笑う。


「そういう決まりを作られたことが嬉しいんだな」


ああ、この人はわかってくれている。私はそう思い安堵する。




もう乾いてしまった唇を撫でてくれた主の指が、口の中に差し込まれた。
私は主の目をみつめたまま、それをくわえて舐め回す。
飲み込み、吸い、締め上げて奉仕した。


主が穏やかに言う。


「閉じこめておいて気が向いたらこんな風に玩具にできる奴隷がいるのは贅沢だな」


・・・いいえ
だってそのために私を飼ってくれているのですから



ここに閉じこめられて。
主に閉じこめられて。


贅沢なのは私です。





 

2011年5月5日木曜日

今ならわかるような気がするのです

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もうずっとずっと前の話。
まだ私がここへ来たばかりの頃のこと。


主はにこにこと笑いながらいつも私にこう言っていた。
「悪いことをしたらお仕置きだよ」


主がお仕置きをしたいというのはわかってた。
でも私は悪い奴隷にはなりたくなかった、良い奴隷でいたかった。


その頃は友達も一人もいない、滅多に外にも出ない生活。
悪いことってどんなこと?
はしたない服を着て一人でBDSMのスポットに出かけてみる?
人の視線を意識しながら道具で遊んでみる?
もの欲しげにうろついてみる?


そんなことしたくない。
そんなことできるわけがない。


じゃあどうしたらいいのだろう?
良い奴隷でいること、お仕置きをされないようにすることで
主が私で楽しむことができないのなら、
私はやっぱり悪い奴隷だ。


どうしたらいいのだろう?
どうしたら悪いことをせずに主を楽しませることができるんだろう?


それがどうしてもわからず、泣いたことがあった。
もうずっとずっと前の話。





最近になってそのことを思い出した。
あの時わからなかった主の望みを、私はどうしたらよかったのかを、
今ならわかるような気がする、と。


してはいけないことをする必要があったんじゃない。
良い奴隷でいようとしたのはきっと間違ってない。


今ならわかる。良い奴隷のまま悪い奴隷になればいい。
従順で卑しく、欲しがりのはしたない奴隷になればいい。
どれだけ主を欲しがっているかさらけ出して、
その淫らさを主に罰してもらえばいい。
主の快楽のために何でもする淫らを罰してもらえばいい。
きっとそういうことだったんだ。



主は笑って答えてくれた。


「そうだよ。今もそうだ」
「だからしおりは何をしても叱られるとも言える」
「しおりがするはしたないことを俺は喜んでいるとも言える」
「矛楯のなかで戸惑うしおりの姿を楽しむために、振る舞いや躾は厳しくして」
「叱る。はしたないと叱り、もっとはしたなくさせる」
「矛楯。まさに矛楯を楽しんでるんだな」




あの頃わからなかったことが、今ならわかる気がする。


蔑まれ貶められる屈辱に酔い、苦痛を快楽にかえるマゾヒズムを恥じ、恐れてた。
罪深いと思っていた。
それは今も変わらない。


でも、主は私を罰してくれることで、私の罪を負ってくれる。
主によって許される。


そう私は許されたい。罰されたい。
「悪いことをしたらお仕置きだよ」と笑う主が、
女を罰し許すことで愛おしみたいように。


従順に、教えられた淫らな楽しみに中毒していけばいいんだ。
許されるためには罪が必要なのだから。
最低の淫乱奴隷と咎められることが、最高に愛されること。
主の矛盾に溺れていればいいんだ。



 

2011年5月2日月曜日

矛盾

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��主のお気に入り、更新しています。こちらからどうぞ。




私は主に甘やかされていると思う。
私はあれもこれもと数を欲しがるタイプではないけれど、
気に入ったものはどれだけ高くても欲しい。
首輪やカフでの服装の不自由の分、主も私のおねだりには甘い。


そうして贅沢に作られた私の体に、
主は自分の楽しみのための色々なものを付け加えてくれる。


主の好みのきれいなスキンに、贅沢で淫らな衣装。
それに、うんと淫らな反応ができる体で。
きっと私は主にとびきり大切に作られている。


だけど、その体を。


主は縛り歪め、痛めつけ、痕を残し、
色々なもので汚し、罵り、貶める。
この場所では私は立つことも許されていない。
膝をつき手をつき、床を這うことしかできない。


それでも主の道具としてはしたない声をあげながら、
自分はなんて卑しい体なんだろうと思う。
主に大切に作られた体なのに、床に伏してまるで踏まれるのを待つよう。
卑しい、淫ら、最低・・・。




主は「最低と蔑むために、最高の体を作るという矛盾だ」と言う。

「不思議ではあるけど、自分では違和感はない」
「それがサディストたる所なんだろうなw」



・・・でも自分も、蔑まれれば蔑まれる程、翻弄されればされる程、
その時はどん底に苦しみながら、でも後では愛されていると思える。
それと同じかな・・・。


「わざわざ綺麗にしておいて汚すんだよなw」


うん、自分も汚される分綺麗でいたいし、
多分羞恥心があるのは、辱められたいからかも知れない。


「そうかも知れないな」
「好きだから虐めたいという、そこからSMは矛盾だもの」



そう、好きだから虐められたいというのも矛盾。


「虐めたい、汚したい、蔑みたい」
「その反動の分だけ、最高の体にして」
「飾るものも綺麗な物をつけてやりたいと思う」



それは・・・イコールそれだけ愛していると言ってくれているように感じる。


「その通り」
「どうでもいい相手なら、虐めたいとも思わん」
「裏腹だな。虐めたいからこそ、好き」




 

2011年4月30日土曜日

変化

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主が楽しいこと、私が苦手なこと。


今までだってさせられたことがない訳ではないのだけど、
やっぱりそれを私はとても嫌で。

なるべくそうされないように、
私は知らん顔で主の興味を別のことに逸らしてみたり、
ごまかしてみたり、こそこそと逃げ回ったり。
それを多分主も知っていて黙認していると思う。


だけど主はそれを私にさせる良い機会を慎重に伺っていて。
泣いても喚いても、その夜、私にはもう逃げ道がなかった。
もう抵抗の術もなく、諦めてそれを受け入れ、主の前で醜態を晒した。


その後の主の言葉。



「このチャンスを待っていたんだよ」
「一番恥ずかしい事をさせるの」



・・・やっぱりこれは苦手です。はずかしい・・・


「それを楽しみにしていたんだよ」
「そうやって追い込むのが、一番のサディストの楽しみ」



・・・いやだ


「だから楽しいんだ」
「ふふ、良いおもちゃだ」




・・・いやだと思うのは嘘じゃない。

だけどこうして追い詰められて
これに馴らされて
嫌だけど好きにさせられて

きっとその内に病み付きになって
中毒の様にこれ無しではいられなくなって


・・・そうして自分からはしたなくねだるようになる。


私はきっとそういう淫らな奴隷だ・・・


「ふふ」
「そのねだるのをまた蔑んでやるのも、矛楯してるけど楽しみなんだよ」



・・・・はい、わかります・・・




多分、主なら。
3年前の私と較べて、こんなことをねだるようになったかと
私がこんなにはしたなく淫らになったかと
そう笑ってくれるだろう。


私の変化は自分の気持ちなんかはるかに越えていて、
あんなに奴隷指向のなかった自分が、
どうしてこんなになっちゃったんだろうと
私は時々不思議に思う。


はずかしさの余り抵抗どころか、ぶち切れて逆上したりしていた私が、
今は恥辱にうっとりと溺れ、もっともっとと求めては涎をたらす。


私の中でどれだけ主の存在が大きいのか、
この変化を見れば、推し量るどころか手に取る様にわかるだろう。
それは主には不快ではないと思いたい・・・。




・・・ねえ、笑ってくれますか?
私がこんな風になったことを。


「そうだね、内心はよろこんでる」
「って、バラしたらだめじゃん、俺w」



・・・*^^*


「でも楽しんでるのには違いない」





そう、こんな所まで見せられる様になったか、
こんなことまでするようになったかと、
私はそれを主に感じていてほしいと思う。


自分に仕えろ、自分だけを見ろと言い、
自分の言うことが絶対だ、自分がお前の世界の中心だと言い、
私に服従を要求した主。


主と従がファンタジーだと骨身に沁みる程よくわかっていた私たちが、
それでもその甘い幻想を大切に大切に育んできた。
こんな形でだけど、心を深く許し合うようになり、
相手を受けとめるのと同じだけ自分を見せられる様になった変化と同じ。





「なるほど。そうだね」



・・・そう、ご主人さまが喜んで楽しんでくれるから
だからこんなことをするし、
させられたいし、


もっとひどいことをさせられたいと思う。


そうして愛し愛されていたいと思う。


 


 

2011年4月26日火曜日

もう一つのThe Red Room ―主のお気に入り―

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主の撮ってくれる写真と共に、私が好きなことを好きな様に書き散らすこのブログ。
私にはいくつかの小さな不満がありました。


最初に主が撮った写真を私に送ってくれるのですが、それはサイズも非常に大きなもの。
それを私が掲載の為に縮小し、さらにトリミングした時点で、もう最初の写真の美しさが伝わりにくくなってしまうこと。
主の世界観は、トリミングする前の主の構図そのままの方が伝わるので・・・それが私は残念でした。


あとは・・・当たり前ですが、私が完全な見る側になれないこと。
書き手には書き手の楽しみがありますが、主の写真についてだけは、書き手側からの楽しみ方しかできないことが不満でした。




先月、主が、新しく写真置き場を作ってくれました。


このブログで私が何を書くのも自由なように、その場所は完全な主のお楽しみ。
全てが主の世界。


恋人としての甘い写真もあるけれど、奴隷としては、私はただの被写体。
ここにある私のアバターの体は、私のものであって、私のものでない。
主の描く世界のために存在し、主が晒して楽しむ、自分の従順な所有物。
性愛も矛盾も飲みこみながら、ここで穏やかに暮らす私たちの一面。


よろしければどうぞご覧ください。
http://www.koinup.com/akira3/
これはもう一つのThe Red Room。主のお気に入り写真集です。


主多忙のため、コメントのやり取り等、そちらでのコミュニケーションまではなかなか手が回らないかと思いますが、このブログ同様可愛がってくださいませ。
何卒よろしくお願い申し上げます。



  

2011年4月22日金曜日

前夜の痛みのまま

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前夜の痛みが残っているまま抱かれるのが好き。


ダンサーが筋肉痛の体をさらに酷使して鍛えていくように、
マゾヒストは痛みにさらに痛みを重ねられて、
より深く苦痛を受け入れられるようになっていくのかも知れない。


手で鞭で打たれた場所が鈍く痛む。
それはなんとも気怠く、やるせない感覚。
いたぶられた場所は薄皮でも剥けたのか
過敏になり過ぎて、衣服が擦れるだけで
疼痛と快楽の疼きを呼び起こす。
ほら、やっぱり私は痛みと快楽の区別がつかない。




もう今日、私の体で遊んでもらっても。
これだけ痛みが残っていれば、いくらも我慢できはしないのだけど。


前夜には言わないで耐えられた
「お許しください」「たすけて」
それも多分すぐに言ってしまうのだろうけれど。


でも前夜よりもっと主に楽しんでもらえるように
もっと淫らになれる。


抑えていた欲望が表れるどころではなく、
音を立てて釦が弾け飛んだ様に顔を出す。
はしたなく唇をひらき犬のように舌を垂らし、
淫らに主の上で下で腰を振れる。


痛みに少ししか耐えられないことを
こんな風に狂ってしまう体を


「ごめんなさい」と謝りながら。


痛みが残ったまま抱かれるのが好き。


 

2011年4月10日日曜日

痛みと快楽の混乱

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写真と違って全然緊張感のないお話。


この前、痛みについて主と話していた時のこと。
主が面白いことを言っていた。


「僕の勝手な理論なんだけど」
「痛いってのは、その痛くされた場所が痛いでしょ」
「でも、痛いと感じるのを命令してるのは頭でしょう?」


「痛みを加えてるときに、どこかに快感を与える」
「そうすると、気持ちいい場所も気持ちいいけれど」
「それを命令するのも頭でしょう?」


「だから、そうすると命令系統がいい具合に混乱してw」
「痛いのか気持ちいいのかわかんないけど、なんかこう陶酔していくみたいな」
「そういう現象が起きてるのかとw」





・・・いい具合に混乱ってどういう日本語w

でも、痛みと快楽って、直接的な快楽の刺激がなくても
痛みを我慢させられていること自体が精神的には快楽になったりするもん^^;


こんなに辛いことを耐えてる、ご主人さまのために我慢するって
受け入れることで脳内自己満足しているというか^^;


「うんうん^^」


あとは単純に、痛いって叫んだり、泣きわめいたり、
そういう大声を出して吐き出すのは、何らかのカタルシスがあるし
そこまで翻弄されていることにうっとりするのは、
苦痛や屈辱を受け入れる陶酔の快楽と同じなんだろうなあ


「なるほど^^」





面白いもの。
多分大抵のマゾヒストは私と同じで苦痛をそのまま快楽には感じないだろうし、
だからこそこうして、苦痛を脳内で快楽に変換する理由づけや回路が必要になる。


そうして混乱していく命令、混乱する体、混乱する心。


苦痛を快楽に変換する私は、同時に主が与えてくれる快楽を苦痛に変換してしまう。


ぐちゃぐちゃに混ざり合って、ただ主の体と言葉と行為だけでいっぱいになって
どうしてほしいのか、どうしてほしくないのか、そんなことが全然関係なくなって
ただ主の思うとおりにあえぎ、声をあげるだけの体になりたくて。
でもそんな所までは私もなかなか行かれない。


ただ主が楽しむためだけのものになりたいのに。





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・・・ご主人さまは何か私に希望とかリクエストってないのですか?


そう私が訊ねると、主は少し考えて、にっこり笑ってこう言った。



「そうだな。たまにでいいから」
「ど淫乱な姿を見せろ」



・・・もう十分淫乱だと思う


「命令」


     ・・・はい