無になる
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じらされ過ぎてから苦痛を与えられる
それは主自身がじらすのをじっくりと楽しんで
その上痛みで苦しめてより極上の自分の快楽を得ようとしてくれるときで
それがわかるからじらされても素直に我慢し
我慢しきれなくなったら呻いてねだる
だけどそれだけで満足してくれる主ではないからさらに苦しまされ
その苦しみを全身で味わいながら無様に這いつくばってねだって
翻弄される苦しみを快楽にする私だけど
なのに、
ただ突かれてそれで
ありがとうございます
それしか言葉が出なくなる
気持ち良くない筈がない
ううんもし気持ち良い気持ち良くないを言うなら
気持ち良いなんてことがわからないくらい多分気持ち良過ぎる
気持ち良いことはそれは快楽なのだけど
気持ち良過ぎることは苦しみとそっくりだし
気持ちが良いと言うにはあまりにこれは圧倒的過ぎる
私の体は主のためのただの器官になり
ただただ涙がぼろぼろとこぼれて
ありがとうございますと勝手に言葉が口をついて出る
撫でられても突かれても打たれても噛まれても踏まれても
ただありがとうございますと繰り返す
何の抵抗も許されず
何の抵抗を思いもせず
何も想像せず
何も望まず
ただ主に使われるまま
ただ主を受け入れたまま
歓喜と業苦は等分だから
その調和の中で
私は無になって
全て主の命じるまま
全て主の望むままに
何の迷いもない、私はただ主の奴隷だ
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