
仕事で数日留守をした私を迎えてくれた主が、
プレゼントだと渡してくれた衣装はこんな淫らなもの。
最近は自分で家庭内露出狂だと言うくらい、シルクなどの肌を見せる衣装が多かった私。
これは・・・体の大部分は覆われているけれど・・・
肌を見せ、その上、胸や性器をむき出しにする。
考えようによっては、シルクよりも淫らな衣装。
主が買い込んでいたものは、衣装だけではなくて。
見回すと、知らない家具や知らない道具。
主のスローンの前に置かれていたのは、子供の頃の学校にあったような懐かしいデザインの椅子。
「この椅子は、しおりの椅子だよ」
主が穏やかな声で言う。
「買って来たんだ」
ありがとうございますと返事をする。
いつものように「よしよし」と頭を撫でてくれた主がその椅子に触れると、
座面に金属のディルドが立ち上がった。
「いいよ、座って」
主が言う。
いやだ。
座ったが最後、どんな醜態をさらすか、自分が一番よくわかっているもの。
私は黙って立ち尽くす。
「そのまま立ってるのか?」
どう返事をすればいいのだろう。
何を望まれているかはわかる。
素直にそこに座り、足の間にその金属のものを受け入れ、快楽に溺れればいいのだろう。
だけど、その時の自分の痴態を思うと、素直になどなれる訳がない。
「せっかく買って来たんだから、座ってごらん」
主の声が苛立ちを帯びてくる。
わかってる、私のためにわざわざ買って来てくれたことは。
だけど。
「座らせてやろうか」
・・・それよりは自分で座る方がいい。
・・・座ります。

つぷ、と。
その感触で、自分がもう蕩けていたことがわかる。
金属の冷たさで、自分がどれだけ熱くなっているかわかる。
結局ほしがっていた淫らな体。
おそるおそる腰を沈める。
ずぶずぶと押し広げられる。
たまらず息をつく。
座ったときにはもう、声を出すこともできない。
・・・きもちがいい。

「並んで撮るか」
そう、こんな構図の記念写真はあるだろう。
そうして撮ってもらうなら、主の手を肩に感じながら私はカメラに向かって笑うのだろう。
だけど私はこんな格好で、体の中をディルドで押し広げられて喘いでいる。
こんな姿で撮られる方が私にはお似合いなのかも知れない。
「ほら、ちゃんと乳首立たせて撮るぞ」
親指と人差し指でぎゅっと摘まれ、捻り上げられる。
鋭い痛みが走り抜ける。
快楽よりもずっと私を落ち着かせてくれる苦痛。

シャッター音と同時に、ディルドがバイブレータのように体の中で動き出す。
反射的にのけぞり、腰を浮かせた私の肩を主は両手で押さえつけた。
「動くな」
「ほら、顔見せろ」
中を蹂躙するものに叫ばされながら、
快楽を堪えきれない自分の顔がどれだけ淫らに歪んでいるか思いながら。
私は頷いて顔を上げる。
シャッター音が続く。
私はこんなにも主の思うとおりになる人形だ。
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