
ここは鎖で吊り下げられた檻の中。以前調えてくれたこの美しい建造物の中に、さらに小さな可愛らしい檻。BDSMというよりはDID(Damsel in Distress)嗜好かな。(日本語に訳すと何かって・・・そんなハズカシイコト自分で言えるもんか!^^;)主がこの場所に吊り下げるために、色々と探し、これを売っている店を見つけて。私にどの檻が好きかと聞いてくれて、選ばせてくれた。SLにはありとあらゆる檻がある。牢のような飾り気のない檻、防音室のような檻、外から見えるものもあれば、全く見えないものもあり。機能もロック、それをタイマーで解除、閉じ込められた人間が中から開くためのパズルのような問い、様々なものを搭載しているものが沢山ある。主も今まで、私のためにいくつもの檻を選んできてくれた。この檻にはロックの機能さえない。私がRLVを使ってさえ、この中に閉じ込められて出られなくなる訳ではない。けれどこれは檻。勝手に出てはだめだと言われたら、その主の言葉が鍵をかける。主がこの檻をあえて空中に吊り下げ、窓のそばに置いてくれたことを思う。窓の外は何もない。ただ空だけが広がっている。だけど時間が移ろい、日が昇り、日が沈み。空の色が刻々と変わり、星空になり。時に月が動いていくのが見える。明かり取りの窓が私の思考を自由に解き放つ。ここは主が作った小さな宇宙。私がここがとても快適だと言ったら、主までここで寛いでしまい。そうして、このまま、二人きり。ここは小さな宇宙。~*Classical...