大丈夫
主の誘導は時々、私には効果が強過ぎて。
主が思っていた所よりももっと遠い場所に私が行ってしまうことがある。
そんな時は、私だって気づいているんだ。
自分が行き過ぎてしまった、
主が考える範囲を自分が越えてしまったことを。
今までなら望まなかったことを望み、
今までなら言えなかったことを言っている自分にとまどいもする。
主の反応を伺い、自分がまだ主の許しの内にいるかを確認もするし、
自分のしていることがどれだけ普通じゃないか、自覚もしてる。
けれど私が行き着いたそこは、思ってもみなかった程、心地良くて。
もっと先に行きたいもっとひどくなりたいと主にねだってしまう。
私の中のあさましくも貪欲なマゾヒズムは屈辱と罰という安堵を得ようと暴走し、
とどまることを知らない。
主が常に見守ってくれていることを信じていても、
こういう時はどうしたって不安で。
だから私は「いやじゃない?」と尋ねる。
主の許へ来たときから、この言葉を何度口にしたことだろう。
主も今まで返事をくれた時と同じように笑ってくれる。
「いやならやめさせてるよ^^」
それもまたしおりだと言い、それを楽しんでくれる。
なのに私は、主につっかかる。
それは多分、自分がこんな遠くに来てしまったことへの無意識の恐怖だ。
最初誘った主のせいにし、主に噛みついて、主に甘えてるんだ。
・・・どうしていつまでたっても、いやじゃない?って怯えるんだろう
それがいやだ
そう私が呟いたとき。
「それは怯えというより普通の感情だと思うよ」
「そこはそんなに気にするな^^」
主が優しく笑ってくれた。
主はぽろぽろと泣き出した私の頭を
犬を撫でる様に優しく、少し荒く撫でてくれた。
「落ち着いて。大丈夫」
「大丈夫だから」
「そのままでいい。大丈夫^^」
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