2010年10月5日火曜日

罰とかお仕置きとか・その3








「叩いていてごめんなさいと言われると、余計興奮する」


そう主が言う。
私はどう返事をすればいいのか戸惑う。


わかって言っているわけじゃないもの。


何か悪いことをしたから謝っているわけじゃない。
ただ主が、自分が楽しむために理不尽に私に罰をくわえることがあるし
私はそうして理不尽に扱われることで被支配感を得て安心する変態だと
わかっているから。
だから理由もなくてもごめんなさいと言える。


何も悪くなくても、ごめんなさいと思うし
それが理不尽だとわかっているけど、それでいいの。


そうして翻弄されることが望み。
主に私の気持ちなどかまわず自由に扱われ
私の気持ちを空っぽにされて
主の欲望をうけて
いっぱいにされて
そうして主で満たされる


それが望みだもの。


だって私は主のもの。
主のパートナーであり恋人であるけれど、同時に、私は主の奴隷。
主が自分で楽しむために大切に手元に置いている女。
私はその所有と保護の元で、守られてのびのびと暮らしている。
だから主が理不尽に私を打つことは、何もいやじゃない。


痛いことをされれば当然痛い。
私は痛みをイコール快楽にできるようなマゾヒストではない。
体が蕩けることと快楽もイコールじゃない。
だから打たれるのが嬉しいとは思わない。


だけど、主に遊んでもらうことは大好きだし、
サディストの主の遊び方は、私の嬉しいことばかりである筈がない。


いつの間にか私は何が嫌いと言わなくなった。
せいぜい「苦手です」と小さく言うくらいで抑えられるようになった。
全て受け入れるべきもの。


そうして主に打たれて。
ただ痛くて、ただ苦しくて。


気がついたらごめんなさいと言ってる。
最初の内は、そんな言葉って出ない。思ってもいない。
なのに、ある瞬間から、ふっと当たり前のように出てくる。


主は「それがいい」と笑う。


「だからすごく追い込んでる実感がある」
「それはサディストへの最高の燃料なんだよ」


そう笑ってくれる。



「叩かれてるのに感じてしまってごめんなさいとか」
「そういう気持ちが色々混じってる?」



そういう気持ちで恥ずかしくてごめんなさいと言う時もあるけれど
叩かれている最中に言う時は、ただただ痛くて
もう痛過ぎる、辛過ぎる、
許してほしいと思って
理由もなくごめんなさいって繰り返してるような気がする。。。


「そうか」


主は私の髪を優しく撫でてくれながら、またぱちんと音を立ててお尻を叩く。


なんでまだ叩くのですか?><
こうして真面目にお話してるのに。


「音と感触を楽しんでるんだよ^^」


・・・ はい><


「怒って叩いてるのじゃないから、安心しなさい」
「愛撫だよ^^」


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