罰とかお仕置きとか・その2
叩かれ過ぎた所がひどく熱をもって、体がだるい。
叩かれ始めるときは、充実したものが弾けるような、気持ちの良い痛み。
体が敏感になり、感覚が研ぎ澄まされる。
徐々に皮膚表面のはじけるような感覚は弱くなり、
熱をもち、少しずつ体が慣れ始める。
打たれている実感。
主の楽しみのためであったり、
主がこうし向けたいという躾のためであったり、
淫らな私への罰であったり、
理由は日によって違う、理由なんてないこともある。
私はただ、自分が主のものである実感を、苦痛とともに味わう。
打たれる緊張。
お尻の筋肉だって力を抜いている時よりずっと固くなる。
もう大丈夫だとばかりに、主は徐々に手の力を強める。
本当に痛みを与えたいなら、足との境目、肉が薄くなるところ。
叩く音を楽しみ、赤くなる皮膚を愛でるならお尻の丸み。
楽しげに、私の悲鳴を聞きながら。
痛い。
ずきずきと痛み始めた肉。
最初の頃の熱を帯び始めたむず痒さは消えて、今はただ表面の痛みが体内に直接届く。
苦痛が骨まで響き、思考が止まる。
聞こえるのはただ打たれる音、自分の叫び声、主の荒い呼吸、それだけ。
腫れ上がっているのを感じる。
痛いくせに感覚が嫌な鈍さになっている。
そっと指先で触れてみると、ひどい熱に、ぼこぼことした感触。
ここからが本当の狂える時間。
耐えかねて、これ以上の痛みを受けたくなくて、ごめんなさいと言う。
なんでもすると主に誓う。
主は叩き、泣きわめかせる快楽で興奮しきっている。
追い詰められ過ぎて恥の感覚が麻痺していく。
主の命じるままに際限なく淫らになる私。
それを見て楽しみ、蔑んで嘲笑い、さらに罰を与えて追い込む主。
他の何もいらない。何も見ない。
私を苦しめ、空っぽにし、最後に必ず抱いて連れ戻してくれる主だけが
この瞬間、この世界にいる。
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