2011年1月7日金曜日

ほしい

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去年12月。
PC側の問題かSL自体が不調だったのか、私のビューアの画面はひどいものだった。
何分待っても読み込まれないテクスチャ、まったく形にならないスカルプトプリム。
出かける気にもなれずじっとしていたけれど、灰色だらけの画面では優しい気持ちにもなれない。
ぐずぐずと主に愚痴をこぼしていた。


ようやく表示が回復したのがクリスマスを過ぎた頃。
それからは年末年始の賑やかな時期。
数日前、もう随分主に甘えていないと、私が先に音を上げた。






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自分ばかり欲しがってるみたいでいやだとぐずり、拗ね、苛立っていた私を拘束して
主が笑った。



「俺だって考えてたよ」
「どうなってたか教えてやろうか」



主が私の目を見ながら自分のベルトに手をかける。
私は思わず顔を背ける。


自分がなんてはずかしいことを望んでいたんだろうと思う。


抱かれたくて仕方がなくて
痛くされたくて苦しめられたくて、
玩具にされたくてどうしようもなかった。

それがもうすぐかなう。
嬉しいはずなのだけど、奴隷としてはこんな幸せなことはない筈なのだけど。


私はなんて淫らなことを望んでいたのだろう。
自分への羞恥でくらくらする。






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「ほら」
「見ろ」



主が不遜なほどの笑顔を浮かべながら、ゆっくりと自分の性器を取り出した。


私はもう顔を上げることもできない。


「ほら」
「こんな風になってたんだぞ」




いやだはずかしい。
首を振る。
あんなに欲しかったのに。
抱かれたかったのに。主が性欲を満たすための道具になりたかったのに。
はずかしい。



「こんなになって」
「お前をどうしてやろうか考えてたんだぞ」







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凶々しいほど硬直した性器。
うめき声しかあげられなくなった私を主は床に座らせ、足を開いて拘束する。


「ほしいか?」


・・・ほしいです


一度口をついた言葉はもうとめどがない。
私は首をふりながらほしいと叫ぶように繰り返した。



「ふふ」
「玩具のお前をそんな簡単には楽しませないよ」



もう恥も外聞もなくじれて足をばたつかせる。
とろとろとあふれて流れ落ちる、忌まわしい感触。
いやだ。
ほしい。
ほしい。



なおも私をじらすように主がゆっくりと腰を下ろす。
あくまで確認するためだけに、指先だけでそっと私の性器に触れる。


「いやらしい」


主はその手を目の前にかざしながら冷たく笑った。


 

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