2010年9月19日日曜日

匂い立つもの

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主の前に跪く。
今日の衣装は主が選んで買ってくれた服。


主は「いいね」と笑い、私の前に座り、「よく似合うよ」と軽く頭を撫でてくれた。






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体の線が出る服を着た時に感じるもの。
禁欲的に全身をぴったりと包むキャットスーツは、シルクのような裸に近い衣装の時とは違う恥ずかしさがある。
覆われた部分で感じる拘束感と高い湿度、自分の熱。
ひそかに封じ込める淫靡な望み。


そこだけ開いた胸元の皮膚を撫でる空気の動きは、素裸のような心もとなさと、その不安が隠しもつ開放感を感じさせる。


・・・感覚が研ぎ澄まされていく。






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ひんやりとしている筈の胸の間を、汗がひとしずく流れていく。
胸は女の体の形そのままに丸くふくらんでいるのに、谷間のようなそこだけは肌のすぐ下に骨がある。
薄い皮膚の上を、滴がころころと転がり落ちていく。
女ならわかるはずのその軽やかな感触。
私は小さく声をあげてしまう。


全身の神経を張りつめて堪えていたのに、そこからまるで何かが溢れてしまった時のよう。
言い訳もできず取り返しもつかない。
そんなどうしようもない恥ずかしさと、もう取り繕うこともできず崩壊するよう瞬間のような開放感。
ラテックスに閉じ込められた色々なものがそこから強く匂い立ったようで、私は思わずうつむいた。






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主が首輪の鎖を確かめ、揺らしては遊ぶ。

鎖でつないだからといって、出かけると決まっている訳でもないし、必ず歩き回る訳でもない。
ただそういう時は、そのくらい手近に置くのが当然と所有権を無言で主張されているような気がする。


だから私は従順に膝を開き、腕を頭の後ろで組み、上半身を反らす。



手を差し入れられるように切りとられた胸元。
こうして胸を張ればきっと少しでも形がきれいに見えるからと、少し息をはずませながら、私は背筋を伸ばす。






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開いた胸元から、ふわりと立ち上ってくる。
もうごまかしようもない、欲情した匂い、熱。


それを恥じながら、私は肘を大きく左右に開き、主の手を待つかの様に胸を開いたまま堪える。


触れてくれと言わんばかりの姿。
自分がどれだけ淫らに見えているだろうと思う。


だけど、はずかしがって背中を丸めた無様な格好よりは、主に愛され大切にされている奴隷にふさわしい姿勢だろう。
私は喘ぎを殺しながら従順に目を伏せる。



主は笑って、扇情的に盛り上がった肉を掴み、平手で打ち据えた。

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