2008年9月29日月曜日

符合するもの

主とは、こうして暮らしだす前からの元々の趣味が近かった。 好きな店が同じだったり、選ぶものが同じだったり、 そういうことは沢山あるのだけれど。 この前、あるゴスのお店で見た着物について「解釈の違う大正浪漫みたいだね」と言った主の言葉から始まった会話でわかったのが、二人とも同じ作家が好きだったこと。 淫靡な世界観、澱んだ血。 貞淑にして淫らな女たちに正邪明らかならぬ男たち。 洋館には赤いベルベット、螺鈿細工のテーブル。 和の建築なら、障子越しに揺れる蝋燭の灯、欄間を通してひそやかに漏れる声。 枯山水に音もなく落ちる紅葉。 そして・・・座敷牢に檻。 おぞましくも妖しく蠱惑的な物語。 ...

2008年9月26日金曜日

ガラスのテーブル

いつになっても、快楽が苦手。この日もそんな夜。 深く被虐に入れられたまま、快楽を与えられて、苦しんで。 「おかしくさせたい、狂ってのたうつ姿を見たい」 そういう主に、でも気持ちいいのは嫌い、痛みや屈辱の方が好きと必死で訴えると 「そんなことを言うと止まらなくなるぞ」 と笑われた。 「髪をつかんで」「頬を平手打ちして」「くわえさせて」「歯を立てたらそのまま往復でたたくよ」 はい、と返事をする。うれしいです、と。 「喉の奥まで突き刺して」「えずいてもそのままおさえ込んで」「喉に直接出してやる」 かまいません、ひどくしてください、しおりを好きなようにお使いください。 「足蹴...

2008年9月23日火曜日

失った自由、手に入れた自由

膝をついている写真がほとんどだということに気がついた。ブログを見直してみても、まだ使っていない写真を見ても、跪いていたり、手をついていたりするものばかり。 だからと言って、私が普通に座ることを禁じられているわけではない。 こうして一緒にビーチの椅子に座り、私は足を投げ出していることもある。 前の記事の時間の中で、主はこう言っている。 「凄い数のHUDでしおりを拘束してるんだよ^^」「そう、だから自由だけど自由じゃない」「僕の許す範囲だけでいるんだよ」 貞操帯を着けさせられ、それを不可視化させるのも許されなかった。 服を着られず、出かけることもできなかったのは、確かに不自由。 でもなぜ自分はこんなに不自由だと感じていないんだろう。 最初に主の許に来てから一ヶ月半近くの間、私は主以外の人とまったく会話していなかった。 まだ首輪とカフをつけていることに慣れておらず、この姿を他人に見られることへの羞恥心と恐怖感が強過ぎて、外へ出たくなかった。その頃は自由も不自由もない。ただ全て怖くて仕方なかったから。 (ようやく慣れてきてから、初めて主の友人たちの集まる場所に連れて行ってもらった時には、緊張したな・・・。) 今まで敬語を強制されたこともなければ、言葉遣いを直されることもなく(主のスイッチが入っているときは別か^^;)跪くことを強制されたこともない。 人前で主のことをご主人さまとは呼ばない。主の意向でもあり、私も同じ考え方。このブログは私たちのものだから、主と呼ぶし書くけれど、それを外でひけらかす必要はまったくない。 だけど、主は恋人であると同時に絶対の主だ。 「僕の言うことが絶対。しおりはそういう世界に来たんだよ」と最初に言い渡されている。 自分が主の奴隷だと自覚していても、不自由を強制されているとは思っていなかった。 主に「自由じゃない」と言われて気がついた。 確かに、買い物に気軽に行かれないのは不自由。 けれど事前にPGかMatureか調べて、Matureなら目的地の地図を表示させて人のいない時を狙えば、問題なく行かれる。 最初の一ヶ月半の間はその方法を思いつけなかったから、どこにも行かれなかった。 今はそれに較べたら、ずいぶん自由だ。 主は、私が自分を奴隷だと受け入れられるようになってからは、そうして私が出歩くのを禁止しない。ただ、危険だから一人のときはRestrained...

2008年9月21日日曜日

貞操帯・続

・・・苦しい。 初めてこの貞操帯を着けさせられた時は、何かの罰だった。 その時、主は私にこう刷り込んだ。 「ディルドゥが装着されてるからね」「編集で見ればわかるよ。しおりのそこを塞いでる」「でもそいつは塞ぐだけで快楽は与えないよ。しおりに常にそこがあるのを分からせるためだけに塞いでる」「腰をくねらせてもベルトの脇からも触れないように鍵をかける」「きつく締め上げて、なにも快楽をくれないディルドゥの存在だけ確かめるんだ」 苦しいです、そんな・・・意識だけさせられるのなんてひどい。 「どうしてしおりをこんなに敏感なマゾ奴隷に仕立てたと思う?」「こういう罰もあることを知らしめるためだよ」 ・・・はい。 「こんど外す時には、ディルドゥが抜ける摩擦だけでいってしまうくらい切羽詰った状態になるよ」 想像させないでください・・・いやです。 「いやでもそこには入っているんだよ」「外す前も...

貞操帯

今日、貞操帯を装着されました。 命令で載せます。 鍵は当然主が持っています。safewordもなく、もう自分では外せない。 外すなら最悪のことを覚悟しなければいけない。そんなことはできない・・・。 貞操帯は初めてじゃない。 でも、今までは翌日には外してくれるという約束で着けていたのだけど・・・ 早く外してもらえますように。 使っているのはBDCS Female Chastity Mod 2。 小さなディルドゥが中についていま...

2008年9月20日土曜日

主が見せてくれる空と海

私たちが過ごす時間は、大体SLでの夜から始まる。 この日は、ヨットが趣味の主が、もうすぐ夜が明ける時間に海へと連れ出してくれた。 せっかく海沿いに住んでいるのに、表示レベルは低のみ、それでもビーチの砂浜が時々灰色一色になってしまう低スペックPCの私を可哀想だと、主はこのブログを始める前から、こうして海の写真を撮っては私に見せてくれる。 この海は、南の海の色。朝早くに入れば、ひんやりと気持ちがいいでしょう。 指先から、髪の一本一本から水にとけていくような感覚が、見ているだけで甦る。 ...

2008年9月17日水曜日

鞭の痕

・・・やっぱりはずかしいな・・・。 この写真で次の記事を書くというのが、主のリクエスト。 はずかしすぎると、思考停止する。 はずかしいから、それが辛いから、自分がはずかしいことをされても仕方がない奴隷だと思いこむ心の不思議。 この日は、最初にずっと主の足を舐めさせられていた。 後ろ手に拘束された状態で床に這わされると、肩で上体を支えるしかない。 片方の肩をついて横を向いた、呼吸さえ苦しい状態で、見えるものは足だけ。 舐めさせられる内に、それがおいしいと思えてくる。 Restrained Life Viewerの機能で服を主に剥ぎ取られ、完全にマゾのスイッチを入...

2008年9月13日土曜日

この人の愛し方

本当のことを言えば、私は最初、奴隷になった自分を想像できなかった。 BDSMには確かにD&S(Domination & Submission:支配と服従)の側面がある。 だからといって、必ずしも、サディスト=Master、マゾヒスト=slaveというものではない。それはまた別の資質。 Dominant側の相手によってはだけど・・・Submissionは、白を黒と言われてもそう信じる思考停止が必要になる。 それを受け入れ続けるのは、すごく苦しい。 自分を騙し続けるんだもの。 思考停止を楽しめればいい。それも健やかな楽しみだと思う。 でも実際にあるレ...

2008年9月12日金曜日

吊りは苦手

いつまでたっても、吊られるのが苦手。 うっとりと酔えるようには、なかなかなれません。 拘束感は安心する。でも吊られるのが怖いというのは、自分を何かにあずけきることが苦手なのかも。 ・・・こんな大人しい写真で、大人のソラマメで、成人向けで、 JoyToy(主の英語圏の友人によると、大人のおもちゃの隠語らしい)では 主に苦笑されそうな気がする。 カテゴリーの名前を決めたのも主。 自分ではこんなこと思いつけるわけがない...

2008年9月9日火曜日

穏やかな時間

膝で甘えているのが大好き。 主の友人の中の、そのまたごくわずかな人たちとしか交流がない、メインランドの外れでひっそりと暮らしている私のところにも、浮き世の荒波が届くこともあるわけで。 これ以上ひきこもりになりようがないというのに、また外へ出るのが怖くなったり。 狂い狂わされるときの緊張がどんどん高くなっていくから、穏やかな時はとても豊かに流れる。 奴隷は主次第と私が言うと、主はいつも、その逆もまた真なりと笑う。 それなら、今自分がしあわせだから、主も同じようにしあわせと思っていてくれるのかなと、嬉しくなる。 主と従は閉じた円環。互いの想いはそのまま相手に映し出される。 主が映し出してくれる私の姿は・・・どれだけ私を大切にしてくれているか・・・それは主が撮ってくれる写真どおりで(恥)。 私が映し出す主の姿は、主にどう見えているんだろう? そう思うけれど、それは絶対にしあわせな主の姿と信じられるときの至福。 It's...

2008年9月5日金曜日

首輪

Real RestraintのSerious Shackles。これが私に最初に渡された首輪。 ネームプレートには主の名前が彫り込まれている。 主の許に行く心の準備(覚悟?)ができて、IMを入れた後、主から伝言で「首輪も用意できた。楽しみにしていて」と入っていた時から、どんな首輪だろう・・・と想像はしていた。 SL内では革製のものや、アクセサリーのような首輪はよく見るから・・・そういうものだとばかり思っていた。 そうして、この部屋で主からフォルダごと渡された中身は、首輪とウエストのベルト、上腕と手首の枷と、太ももと足首の枷が入っていた。それがこのSerious Sha...

2008年9月3日水曜日

BDSM Expo

少し前だけど、主とBDSM Expoというイベントを見に行ってきた。 出かける時は、Matureで、そうすることで他の人に迷惑がかからない所なら、基本的に首輪に鎖が当たり前。 いつも主が先に飛んで行く先の状況を確認してくれるけど、でもやっぱり首輪や鎖を見慣れていない人がいるんじゃないか、冷たい目で見られて罵られるのじゃないかって、怖がりの私には不安がいっぱいある。 (もちろん主の慎重さと安全確保の約束を信頼しているんだけど。。。主は私が不安がるのも楽しみの一つなので、安全だとは言ってくれないことも多い><) だからこういうBDSMの場所へのお出かけは、その点だけはむしろ・・・気楽^^; 変な人にからまれることは意外に少ないし、何よりも首輪や鎖をつけていることで他の人に迷惑をかけることはないもの。 Expoは、他の人の記事で晒されるような場所ではなさそうだと知っていたこともあるし、洋服のままでいいと言うので、もうほんとに気楽。ご機嫌で連れて行ってもらった。 5階建ての展示会場みたいなところで、色々なメーカーのBDSMやGoreanの関係の商品がいっぱい。 首輪やカフ、お道具、ポーズボール、服やアクセサリーなどなど。お道具などは展示販売は少なくて、ベンダーでの販売が多かったかな? だから雰囲気がわりあい普通。 奴隷さんの写真コンテストもあった。 クリトリスとどこかを鎖でつなぐようなアクセサリーがすっかり気に入った主。 これだけじゃなくて、他のメーカーの所でも足を止めてずっと見てる>< 「Xciteのピアス着けてるじゃないですか!もう着けられる所なんかないんですから!」 買おうとするのを必死で思いとどまってもらったり。 Submission...

2008年9月1日月曜日

主の許で暮らすようになってしばらくは、何もかもが不安だった。 主は最初に「僕の好みどおり、思いどおりのものになるんだよ」と言ったとおり、顔も髪も着るものも、すべて自分で選んだものを私に買い与えてくれていた。 それは元々の自分の好みととても近くて、それだけは一安心していたのだけど。 でもまだ見慣れない顔と体のシェイプをいじる以外にすることもなく、主のインを待つ時間は、とても長かった。 目の前はプライベートビーチなのに、ファッションには見えないスチールの首輪に手枷と足枷のせいで、そこまで出ることも怖い。それで、この赤い部屋に閉じこもる。 言葉にできない不安でいっぱいだった。 まだ主の言う奴隷という立場がどういうものなのかわからなくて、どう過ごせばいいのかわからない。 この先どうなっていくのかわからなくて、とても怖い。 でも、どこかに拘束されている間は、その怖さを感じないですむ。ただここで動けないという事実を受けとめているだけでいいから。 それは不安ではなくて、むしろ安心するような感覚。 主にはそう説明していた。 ある日、いつものようにログインすると、見慣れないメッセージ。 shiori...