マゾヒストの体
(毎度お馴染み、写真と本文は関係なし^^;)
主が私の顔を覗きこんで笑う。
だけど私は主の手元から目を離せない。
今にも乳首を挟もうとしている洗濯ばさみを掴んだ主の指から、少しずつ力が抜かれていく。
見たくない、だけど見なければもっと怖い。
それがどれだけ痛いものか知っている私は、歯を食い縛る。
喉の奥から込み上げてくる悲鳴を飲み込む。
もう間もない苦痛への恐怖。だけど魅入られたように、私はそこから目を離せない。
最初の痛みは鋭い。
息を止めて、口を開いて、声をあげずに体を硬直させて耐えて。
こらえきれず息を吐いたときには、もう体と心は痛みを受容している。
そう、主が私に与えるものを受け入れている。
乳房を平手打ちし、やめてくれと泣き声をあげる私を楽しみながら、主はそのまま洗濯ばさみを摘んで揺らした。
いたい
いたい
いたい
いたい
いたい
けれど乳首の先端の痛みはもっと内側の痛みに変わり、息をするのもやっとだった激痛が別の苦痛に変わっていく。
挟まれ潰されて、硬く膨れ上がる乳首。
鬱血し、普通では考えられないような暗い紫色に変わり、まるで熟れ過ぎて潰れかけた小さな木苺のよう。
主はさんざんに乳房を嬲り、乳首を嬲り。
「鞭で叩き落としてやろうか」
主が笑う。
私はただただ痛みをこらえ、かすれた声をあげる。
呼吸が浅く弱くなっていく。
胸に伝わる痛みが恐ろしくて腕も動かせなくなった私を見て、ようやく主がまた洗濯ばさみを掴んでくれる。
潰れた木苺の凹凸にしっかりと食い込んだそれは、もう皮膚と馴染み過ぎていて、外そうとすればそれは生皮を剥がすようで。
お願いだからお願いだからゆっくり外してくれと私は絶叫する。
つけた時と逆の動き。
ゆっくりゆっくりと主の指に力が加えられていく。
わずかに洗濯ばさみが離れた場所に、襲いかかるように流れ込む血液。
火傷のような表面の激痛。
本当に痛いのはこの瞬間。
もう私も悲鳴を抑えることはできない。
じわじわと乳首が解放されていくのに比例して、痛みが脳に突き上げてくる。
自分のものとも思えない太い叫び声をあげて、床をつかみ絨毯に爪をたて、のたうつようにして痛みをやり過ごした。
色づき変形した乳首は冷たい。
そっと口にふくんでくれた主の温かさで、初めて気づいた。
まだいたい
いたい
けれど、柔らかな唇と優しい舌は、ずきずきと痛む乳首にあくまで甘くて、私の体はもうとろけている。
やっと体中の力が抜けていく。
深く深く解放されていく。
けれど痛みがおさまる頃にはまた噛まれ、もうずっと膨れ上がった形のままの乳首を、こんな醜くなってしまったと私が言うと主は
「どこが醜い?」
「俺の好きな乳首だ」
「マゾの体だよ」
そう言って笑った。
それでもどうして痛みを乞うのか、私にもよくわかりません^^;よろしければいつもの応援拍手ぽちお願いします^^
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