2009年12月17日木曜日

ギフト






うちの庭にスケートリンクができて。


主がBax Coenの素敵なスケートシューズを買ってあげると私に言ってくれた。
普通のブーツのように、足と足首にプリムをつけるシューズ。
Baxの有名なショートブーツがそのままスケートシューズになったような、きりりとスマートな素敵な靴。


とても嬉しかったのだけど、ずっと考えて、それから
やっぱりいりませんって、お返事をした。




欲しいものはたくさんある。


ブーツなら今でも去年のRed Graveのものが素敵と思ってるし、COCOも素敵、もちろんBaxも。
それからLeezu!のドレス、Blacklaceのファーケープにcakeのレースのカーディガン、
ZAARAのスカーフ、Abyssのコルセット・・・


だけどみんな我慢してる。
私の体にはそういうプリムをつけられる余地がない。
首輪やカフ、一人のときも基本的には外すのを許されてないXciteのパーツでいっぱいの私の体。


だからスケートシューズのために足首のカフを外すのを許されることが、
逆にとても私には辛くなると思ったんだ。


スケートシューズのためなら外すことを許されて、
どうして着たい服のために外すことはだめなの?


今は冬で、手首や足首にプリムをつけないとバランスがとれない洋服ばかりだし
首に着けられる暖かくて可愛いマフラーやファーがたくさんある。


どうしてスケートシューズがよくて、それはだめなの?
私はきっとそう思い始めてしまう。


主は私を着飾らせるのをとても楽しんでくれるけれど、
日常と奴隷としての時間の間に境目はないし、
カフも首輪も外させない。
それは厳しく徹底している。




だから、せっかくの主の厚意だけれど、
やっぱりスケートシューズは欲しくないと答えを出した。


我慢することが辛くなるから。




私は主のもとに来るまで、もちろん着たいものを着てきた。
そうして自由に暮らしてきたのを捨てて、ここへ来て。


去年までのように私の行動範囲が狭く友人も少なかったなら、我慢することは容易かったけれど、
今はそうじゃない。
だけど、今の方が去年よりもさらに幸せなのも本当。


だから、我慢することを辛くしたくなかったんだ。
この幸せが大事だから。


そんな気持ちは黙っているべきなのかも知れない。


本当はシューズだって黙ってありがとうと受けとって、
それだけでもカフを外すことを許されるのを喜べばいいのかも知れない。


でも私はそのどちらもできなかった。
主の気持ちより自分のことを考えてしまう、まだまだ優しくない女。



奴隷が好きなものを身に着けたいと思うこと自体が論外だなんて主従ごっこ的な考え方は主にも私にもないけれど、
だけど全て手に入れたいというのも傲慢だろう。


日常と奴隷の時間をやわらかに行き来する私は、のびのびととても幸せ。
だけど、こうした時に正解がない分、迷う。


我が儘と自分の気持ちを素直に話すことの違いは、どこにあるんだろう。
難しいといつも思う。





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本当は、主がいてくれることが、
主が私のために時間を使ってくれることが、


それだけで主が私に与えてくれるギフトなのに。




あなたという存在が、あなたが私に与えてくれる最大の贈り物。


当たり前になりがちな日常の中で、それだけは忘れちゃいけないと改めて思う。





↓久々に長文。自分の至らない所を書くのは難しい>< 今日もお願い拍手ぽちです^^

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