2009年10月20日火曜日

なぎ払え


(毎度お馴染み、写真は別の日のもの^^;)




痛いことが好きとは、今でも思ってない。


マゾヒストにも痛みがまったく受け入れられない人がいるのは知っている。
痛みを与えたくないサディストがいるのも知っている。


だけど、主と私にはそれは遠い話。


主は女が苦痛にもがき、泣くのを見るのが好きな変態だし、
私は理不尽な苦痛に耐えることに体が快楽を覚える変態だ。



だけど苦痛なんて、そんな特別なものじゃない。


SLには手頃な鞭はいくらでもある。
BDSMの道具屋に行けば、何種類でもある。
拷問の道具さえ手に入れられる。


それさえもなければ、平手で打てばいい。
指先で抓りあげればいい。
爪を立ててひっかけばいい。


その感触の方が、よほどリアルだ。
その痛みは、誰でも知っているのだから。



主は、痛みをくわえた時に自分の手に返ってくる痺れが心地良いと言う。
私の身体がたわみ、ぎゅっと絞り上げられ、硬直しては弛緩するのを見ながら、手に感じる痺れさえ手応えとして楽しいと言う。



どれだけ主のことを好きでも、今でもそういう時は怖い。
男の体は恐ろしいもの。
女よりずっと大きな手、太い腕。
一瞬で私を激痛に追いやれる男の体。



だけど、恐れれば恐れるほど、主が喜ぶから。
怖くてもいい。怖くても嬉しい。


私にそんな恐怖を与えられるのは主だけ。
だからそこから救えるのも主だけ。


私はこの人のものだと思える。




091020_02.png





胸のふくらみやお尻の肉、太腿、


まるで鼻歌でも歌うように、楽しげに洗濯ばさみをつけて


私の悲鳴を心地良いと笑い、もてあそんではさらにもがき苦しむのを
「しおりは可愛いな」と笑い


許しを乞う私の言葉が両手の数ほどになった頃
胸の洗濯ばさみだけを外してくれて


「いいことをしてやろうな」


「そのまま、自分の手で残りをなぎ払え」




怖いと泣く私に答えず「できないのか?」とだけ問う。


できないなんて答えられるわけがない。
でも言葉なんてもっと出ない。
答えられずにいると、お尻を平手で打たれた。


もう一度主が言う。


「できないのか?」



・・・・やります





主の目が私の目をとらえる。


「3」


どれだけ痛くても


「2」


それは主が私だけに与えてくれる痛み


「1」


私はぎゅっと目を閉じて


「やれ」


叫びながら無茶苦茶に手を振り回して
自分の身体につけられたものを思いきり払い落とした。






主がそっと、でもしっかりと抱きしめてくれる。
全身の痕を確認し、怪我がないことを確かめながら癒すように、優しく撫でてくれる。


「いい子だ」
「よくできたね」
「よく頑張った」
「しおりは最高の奴隷だよ」



こんな時の主は、私を愛おしむ言葉を惜しまずに何度も繰り返してくれる。



だから、苦痛か絶頂かわからない感覚で震えが止まらず、まだ涙をぼろぼろと流しながら、私は答えた。



・・・たくさん頑張ると、たくさん褒めてくれる
いつもよりもっと好きだと言ってくれる


・・・だから、痛くされるのが好きです




苦痛と恐怖から解放され、腕の中で深く深く安らぐ私に主が言う。



「必要なんだな、痛くされるのが^^」





↓なんか濃厚というよりは、単に痛い話のような^^;でもお願い拍手ぽち^^

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